sensorium FAQs
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Frequently Asked Questions / Last updated: Oct. 26 1996

Q: sensorium がつくられた目的は?
Q: sensorium をつくっているのは誰?
Q: sensorium のテーマは?
Q: sensorium にはどんなふうに参加できるの?
Q: sensorium のこれからは?


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Q: sensorium がつくられた目的は?
 sensorium は、インターネット1996ワールドエキスポジション(以下IWE'96)のテーマパビリオンです。テーマパビリオンは、エキスポ日本ゾーンを形成する各企業の参加費の一部を運用して作られています。概念的には、エキスポ会場の入口付近にあり、センター施設(日本ゾーントップページ群)と共に中央広場を形成するようなパビリオンだと言えるでしょう。

 IWE'96は、国が主導するイベントではありません。既に全世界から46ヶ国・地域が参加していますが、それらはどれも、各地域でインターネットを育てようと考え・行動する各地域のキーパーソンやオピニオン的企業を中心に進められています。日本においては、村井純を中心にインターネットの発展に尽力してきたWIDE projectというグループが、国際的な活動の中で提唱しつつ様々な企業に声を掛けてきました。その結果30社近い企業が集まり、1年以上前からディスカッションをかさねてきたのです。

 そんな中、村井純・実行委員長から「IWE'96のコンセプトを純粋にテーマにしたパビリオンが、企業や個人のパビリオンとは別に必要だろう。日本組織委員会としてプロデュースするコンテンツをつくるといいんじゃないか」という呼びかけが行われ、テーマパビリオンを設けることになったのです。



Q: sensorium をつくっているのは誰?
 IWE'96にテーマパビリオンを設けることが決った後、「個々がつくるものの集合体がインターネットであり、IWE'96全体なのだから、テーマ館も誰かにきちんと作ってもらうほうが良い」という議論がなされました。1995年夏にプロジェクト・タオス(下記参照)代表の竹村真一がIWE'96事務局から相談を受け、タオスのメンバーと作成した企画案を提出したところ、村井実行委員長及び奥出直人委員の賛同を得、IWE'96の「企画/評価部会」でも議論をされた上で、より具体的なコンテンツ制作を依頼されるに至りました。

 その後 sensorium を育ててきたスタッフについては、別ページのスタッフ・ページをご覧下さい。sensorium は、大日本印刷による制作上のサポートを受けながら、プロジェクト・タオスを中心としてコンテンツ制作を進めています。

プロジェクト・タオス/Project TAOS Inc.
 東北芸術工科大学助教授である竹村真一(文化人類学者)を中心とした数名のチーム。各種プロジェクト(地域計画や商品計画など多種)の企画立案からデザイン制作業務、企業活動のコンサルティング業務などを手がけている。事務所の所在は、東京・南青山。コンタクトは、taos@mailまで。



Q: sensorium のテーマは?
 sensorium では、IWE'96のテーマとも呼応しながら、独自のテーマを設定しています。sensorium のキーワードは「センス(sense)」です。インターネットの中に、「世界の感じ方」をめぐるWebコンテンツをつくることがテーマです。

 私たちは今、もう一つ上の次元の社会・世界をつくり出そうとしています。インターネットを介した新たな繋がりが、それです。しかしそこで私たちがどんな世界をつくり出せるかは、私たちが日々、世界をどう感じてきたか・感じられるかにかかっていますよね。
 たとえば「あの人はセンスがいい」と使われる時、「センス」という言葉はその人がつくり出した何らかの成果物を指すことが、日本では多い。しかし、それはその人がどんなふうに世界を感じたかの結果に過ぎません。絵を描くことも洋服を選ぶことも、またはビジネスにしても、それはまったく同じはずです。「インターネットの可能性」とは、わたし達自身の可能性ではないでしょうか。そして、私達がつくり出す社会が生き生きしていないとしたら、それはおそらく、私達が生き生きと世界を感じていない結果なのではないでしょうか。

 sensorium は、この「センス」という言葉を大事に考え、もっと大きく全体的なものとして捉え直したい。何をどう食べ、どういう空気を吸っているのか。家族や他者や、まわりの動植物とどのような関わりをもち、どんな場を分かちあっているか。「自宅からヴァーチャル・ショッピングをする」といったよくあるシナリオや、知識の伝達だとか表現の技術的可能性よりもっと大事なことに、インターネットは通じていると思うのです。

 まずは、インターネットそのものを「世界をトータルに感じる回路」として拡げてみること。それが1年間かけて、試していきたいコト(テーマ)です。

  • 村井純(IWE'96実行委員長)のコメント
  • 竹村真一(sensorium プロデューサー)のコメント(長文)



Q: sensorium にはどんなふうに参加できるの?
 コンテンツを読んだり楽しんだりする以外にも、いくつかの参加形態が用意されています。

  • まず、あなたは画面左側のチェックイン・フォームで、自分の名前と、今いる場所をsubmitしましたか? ここには今おなじ時間に、 sensorium にアクセスしチェックインをした世界中の人々が、リアルタイムで表示されます。あなたの存在が sensorium のコンテンツです。まだチェックインしていない方は、今すぐどうぞ。
     またその先には、集まった人同士がテキストチャットを楽しめる、Pocket park が用意されています。簡単な掲示板としての使用も可能です。Pocket parkへ行くには、画面左上のアイコンをクリックして下さい。

  • コメントページでは、sensorium にたいするあなたの意見・感想を書き、私達スタッフとも対話をかわしてください。

  • コメントページで、自分のページへの URL リンクを張り込むこともできます。ご自分のものでなくても構いません。お薦めのWeb Siteやページがあったら、ぜひ教えて下さいね。選択の基準は、「sensorium に通じるものがある」とあなたが感じたかどうか、それだけです。

  • またみなさんのWebやページの中にも、ご自分の生活の中で感じられた世界に関するコンテンツを作ってみて下さい。
    それは散歩の報告でも、毎晩の夕食の献立でも、海岸で拾った流氷物の写真でもいいのです。そして作ったら、コメントページで教えて下さい。お互いにリンクを張り合いましょう。そしてエキスポ会場の外に出て歩きまわれる「センス(sense)」の回廊を、インターネットの中に作ってみませんか?
    みなさんの参加を、お待ちしています。また何か一緒にやってみようという人も、ぜひぜひ連絡してくださいね。



Q: sensorium のこれからは?
 sensorium は、今後も着々とコンテンツを充実させていきます。具体的には、初夏からデモ公開しているNet SoundのVer1.0公開をはじめ、他のセンスウェア(senseware)数本についても12月までのスケジュールで制作を進めています。
 これらのコンテンツが、いつアップデートされたかわからないのは面倒かと思います。そこで、そのタイミングを知る方法を。

1)sensorium は満月/新月の約2週間おきにアップデートしています。ですからそのタイミングを知る最も簡単な方法は、月を見ていただくことです。私達スタッフも、月を見ながら、〆切を感じつつ暮らしています。
2)またアップデートを行った日に、私達のリストに登録してくれた方々へむけて、その内容を簡単なメールでお伝えしています。

アナウンスメールの申込み
下のフォームにご自分のメールアドレスを記入の上、submitして下さい。 your E-Mail address :

Macintoshユーザーの方々には「Moon It!」というフリーウェアもお薦めです。米国仕様なので、日本で使うとタイミングが一日ずれたりしますが、Mac 起動時にINITのアイコンが犬の鳴き声とともにその日の月を知らせてくれます。


 このFAQsが、また別の質問やコメントへの出発点になることを祈ります。そしてなによりも sensorium が、あなたの世界の感じ方を少しばかり揺らして、これまでと違った発見が生まれるきっかけになることを望みます。
 sensorium を歩き回り、楽しみ、常連さんのように訪ねてください。

ご意見・感想・質問は、Commentsページのフォームまでどうぞ。

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