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「春や昔十五万石の城下哉」 子規&句碑
ポスト

「春や昔十五万石の城下哉」
子規の句にある松山は、今も俳句の都です。

松山では、町を歩けばいたるところに句碑があり、つられて一句ひねるとすぐに投函できる俳句ポストがあります。それもそのはず、この俳都にゆかりのある俳人としては、正岡子規、高浜虚子、中村草田男、石田波郷(はきょう)らのそうそうたる名が並びます。子規らの句会に参加していた漱石も「永き日やあくびうつして分れ行く」などの句を残しています。また、自由律俳句で知られる漂泊の俳人、種田山頭火(さんとうか)は晩年になってここ松山に定住しました。彼が暮らした一草庵には「濁れる水のながれつつ澄む」の句碑があります。これらの句を道連れに松山の町を散策してみるのはいかがでしょう。子規らの見た松山の空が目の前に広がりそうです。「松山や秋より高き天守閣」(子規)。

道後温泉から足をのばしてみると、石手寺(いしでじ)があります。このお寺は、鎌倉から室町時代の建造物が多く残る古刹(こさつ)。国宝や重要文化財が並びますが、どこかひなびた雰囲気が魅力です。ここでは、伊予出身の俳人篠原梵(しのはらぼん)の句を見てみましょう。「葉桜の中の無数の空さわぐ」の句からは、松山の町のさわやかな風が吹いてくるようです。同じ石手寺で、与謝野晶子は秋の歌を詠みました。「伊予の秋 石手の寺の香盤に 海のいろして立つ煙かな」---参拝する人々がこの「煙」を体にかけるために、お寺にはいつでもたくさんのお線香に火がともされています。


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