Jul. 18, 1996 Aug. 20, 1996

Art Infomation Index - Aug. 6, 1996


【アートは楽しい7 IN/OUT】……………………●森 司

【川俣 正 コールマイン九州】……………………●村田 真

【IZUMIWAKU Project 1996】……………………●村田 真

【希望の都市に出会う、
 3つの都市芸術プロジェクトGALLERY】
 ……………………●四谷委員会


Art Information Back Number Index



アートは楽しい7 IN/OUT
'96年7月6日〜'96年9月1日

会場:ハラ ミュージアム
 アーク
群馬県渋川市金井2844
(伊香保グリーン牧場内)
TEL.0279-24-6585
開館時間:10:00 am-4:30pm
(入館は4:00pmまで)
8月11日から18日は5:30pmまで
開館、入場は 5:00pmまで、
と延長開館している。
休館:8月中無休






《関連URL》

水戸芸術館
「クリテリオム20 森脇裕之」
http://www.soum.co.jp/mito/
art/criterium/
moriwaki/top.html

デジタルアートギャラリー
「呼応する情報体─森脇裕之展」
http://www2b.meshnet.or.jp/
~dag/moriwaki.html

ICC NEW SCHOOL '95
「ネットワークでのネットワーク考
─ニュースクール'95
パソコン倶楽部」
http://www.ntticc.or.jp/
newschool/95/D/d.html

八谷和彦「メガ日記」
http://www.ntticc.or.jp/
~mega/

アートは楽しい7 IN/OUT

●森 司



メガ日記で一躍有名になった八谷和彦が1993年に発表した「視聴覚交換マシーン 」が、8月10、11日(7月20、21日は終了)の2日間、ハラ ミュージアム アーク「アートは楽しい7 IN / OUT」にて体験できる。パートナーの視野が、自分のゴーグル状のモニターに映し出される。背丈の違うカップルが、女性に向かって「君はボクのここ(胸を指して)をいつも見ているのか!」と驚きの声を上げたのが印象的。他者の立場になって、などと良く言われることだが、そのことの難しさを楽しく実感させてくれる興味深い体験が可能だ。その他、松村泰三のワークショップ「光の工作」(8月3・4日、要予約)や竹内忍のライヴパフォーマンスが(8月10日、要予約)がプログラムされている。9月1日まで開催される本展覧会には、有地左右一+笹岡敬、城戸孝充、小島久弥、関口敦仁、森脇裕之の出品も展示されている。東京からJRで2時間ほどの距離にある伊香保グリーン牧場と温泉場に近いこの美術館は、夏休みのファミリー向きだ。出品作品をテーマとした話題のケーキがカフェダールで楽しめる。

[もり つかさ/キュレーター]

mori2@st.rim.or.jp

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川俣 正 コールマイン九州

'96年6月
プロジェクトの記者発表
'96年10月
田川市美術館にて
プランニング展開催
'97年以降
福岡県田川市にて
作業開始予定






サグラダ・ファミリア教会
http://www.spainonline.com/
photos/bcn_sag-familia.html

川俣 正 コールマイン九州

●村田 真



概要

筑豊炭田の中心地だった田川市に、アーティストの川俣正が巨大な塔を建てる。
  石炭は日本の近代化を支えてきたエネルギー資源だが、すでに過去の遺物として忘れられている。しかし石炭産業には、労働運動や労災問題、公害や環境問題、外国人労働者に対する差別など、日本の近代化の過程で生じてきた様々な問題(それは日本の社会問題の原点でもある)が凝縮されていた。したがって、石炭産業を考え直すことは日本の現在を問い返すことであり、そのためのひとつの手がかりとして、高さ約50メートルの竪鉱のような塔を建てることを計画。毎年1カ月ほど田川市に滞在して、市民とともに組み立てていくという。
  ちなみに川俣は北海道の産炭地として知られる三笠市出身で、父は炭鉱マンだった。

チェックポイント

高さ50メートルの塔を建てるといっても、それは川俣自身のひとつの目安にすぎず、実際には田川市民と話し合い、彼らの参加によって高さも形も決められていくものとしている。資金は基本的に川俣が捻出するが、スポンサーも作業スタッフも資材も積極的に募っていくという。つまり、あらかじめ綿密な計画書や完成予想図などはなく、その時々の条件や制約を受け入れ、そのつど変化していくプロジェクトだということだ。
  そのため、完成までに10年かかるか20年かかるかわからないし、あるいは延々とつくり続けるだけで完成しないかもしれない。このプロジェクトの目的は塔を完成させることではなく、市民とともにプロジェクトを進めていくプロセス自体にあるのだ。川俣は「サグラダ・ファミリア教会のように、つくり続ける意志だけを持続させたい」と語っている。

[むらた まこと/美術ジャーナリスト]

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IZUMIWAKU Project 1996

'96年8月17日〜31日
杉並区立和泉中学校およびその周辺にて開催
連絡先:
IZUMIWAKU 実行委員会事務局
Tel. 03-3324-6800





IZUMIWAKUホームページ
http://www.flab.sfc.keio.ac.jp/
~izumiwak/

「どこへ行くのか《IZUMIWAKU》」
−村田 真
Art Watch, Sep.10

IZUMIWAKU Project 1996

●村田 真



概要

一昨年の夏、公立中学校を舞台に現代美術展を開いた「 IZUMIWAKU Project」の第2回展。今回は、岡本太郎、牛島達治、開発好明、村上タカシ、ジョセップ・マリア・マルティンら30余人の作品展示のほか、宮前正樹、水嶋一江らによるパフォーマンス、ワークショップ、シンポジウムなども開催。また場所も和泉中学校を中心に、周辺のアートスペースや商店街にも拡げる。

チェックポイント

もともと、和泉中学校の美術教師だった村上タカシが1枚の抽象的な版画作品を教室に貼ったところ、生徒が予想以上の反応を示したことが始まりだった。杉並区には公立美術館がないが、巨費を投じて美術館を建てるより、既存の学校を夏休みの期間中だけ美術館に変えてしまおうと計画。区の教育委員会やPTAも理解を示し、2年前に実現した。
  また、単に公立中学校で展覧会を開いたというだけでなく、教育の現場に現代美術を導入したこと、生徒たちの親がボランティアとして参加したこと、地域に根ざしたイベントだったことなどにより、マスコミにも取り上げられ反響を呼んだ。これを機に、学校を舞台にした展覧会やイベントが相次いでおり、その先駆的試みと位置づけられる。

[むらた まこと/美術ジャーナリスト]

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photo

日本最大の面積を誇る展示ホール











アトピック・サイト
会期/'96年8月1日(木)〜25日(日)
会場/東京ビッグサイト
   西3ホール

オン・キャンプ/オフ・ベース
会期/'96年8月10日(土)〜19日(月)
会場/東京ビッグサイト
   西4ホール

TOKYO・アート・ゾーン
会期/'96年8月10日(土)〜19日(月)
会場/東京ビッグサイト
   西4ホール

なお、8月10日(土)の午後2時より、柏木博、岡崎乾二郎、建畠晢、高島直之、四方幸子ら本展覧会のキュレーターによるシンポジウム(「A TopicなTopicを巡って」)が開催される。






TOKYO・アート・ゾーン
http://www.gol.com/taz/

「信じるというテクノロジーを信じるか?
《The Desire of Making the Invisible Visible》展
ニナ・フィッシャー& マロアン・エル・ザニ」
−四方幸子
Art Watch, Sep.10

希望の都市に出会う、
3つの都市芸術プロジェクト
GALLERY

●四谷委員会



都市生活と密接な関係をもって成長してきた20世紀の芸術に、新たな驚きと喜びをもって出会い、その創造の瞬間に立ち会いながら、21世紀の都市と芸術の可能性を展望できる場として『ギャラリー』――21世紀への都市芸術プロジェクト――が設けられた。
  このプロジェクトは、「Atopic Site(アトピック・サイト)」「On Camp/Off Base(オン・キャンプ/オフ・ベース)」「Tokyo Art Zone(TOKYO・アート・ゾーン)」という3つのプログラムから構成されている。

「アトピック・サイト」

ここでは、公共の場や地域社会を舞台に都市の抱える問題に取り組むアーティストたちが、都市環境再生のための可能性を探り未来を展望する。それぞれの都市空間で制作された作品をそのままアトピック・サイトの会場に移転することによって、都市と芸術の関係が提示される。それらの作品は、会期後本来の場所に戻されることによって、ふたたびその機能を果たすことになる。
  主な参加アーティストは、インドネシアで地方村落に根ざした活動を展開しているムルヨノ、環境や生態系の問題に取り組むオーシャンアース、「サバイバル」という観点から内戦下のサラエボの可能性を探るファマ、西欧文化の中での自分のポジション・アイデンティティをシニカルかつユーモラスに問いつづけるヴァディム・ザハロフらをはじめ、シュー・リー・チェン、スザンヌ・レイシー、ヴィト・アコンチなど。

「オン・キャンプ/オフ・ベース」

既成の枠にとらわれない若手のアーティストを広く紹介するこの展覧会は、トラックやコンテナをそのまま移動可能な展示空間として利用。「アトピック・サイト」と同様、限定された期間と場所という伝統的な展覧会の枠を超えることが目指される。主な参加アーティストは、エドワード・スミス、 ニナ・フィッシャー&マローン・エル・サニ、シェリー・ローズ、スキップ・アーノルド、フィリップ・ライ、北川裕二、鳴海暢平、藤浩志、アイディアル・コピー、八谷和彦、白井美穂、宮前正樹、会田誠、国民投票、小沢剛ら他多数。

「TOKYO・アート・ゾーン」

インターネット上にホーム・ページを開設するとともに、展覧会の作品に関する情報、世界のアーティストや美術館の情報などを提供している。

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