Aug. 6, 1996 Sep. 3, 1996

Art Infomation Index - Aug. 20, 1996


【デンマークでの3つの動き】……………………●四方幸子

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モンキー・ビジネス・クラス
1996年8月10日〜18日
Malmo Music Theater、マルメ、スウェーデン

1996年9月21日〜28日
Albertslund(コペンハーゲン近郊)、デンマーク
問い合わせ先:
Hotel Pro Forma
Tel: 45-31-54-02-17
Fax: 45-32-96-96-86
e-mail: proforma@centrum.dk
Monkey Business Class

Monkey Business Class Monkey Business Class

Monkey Business Class Monkey Business Class

Monkey Business Class

《モンキー・ビジネス・
クラス》

デンマーク人・日本人・アメリカ人が歌い、踊るパフォーマンス
Hotel Pro Forma 1996
Photo: Roberto Fortuna

"Renraku-sen no uta" by Hisao Ohtaka/ Yoshiji Nagatsu
"Monkey Business Class" のCDより
(約30秒の抜粋)

renraku.aif(729K)
renraku.mov(731K)
renraku.wav(729K)


NOWHERE

1996年5月15日〜9月8日
Louisiana Museum of Modern Art
GL. Strandvej 13, DK-3050 Humlebaek
Tel: 45-49-19-07-19
Fax: 45-49-19-35-05
(問い合わせemail: curatorial@louisiana.dk


パネル・ミーティング
"AmSSE"

1996年8月28日〜31日
The Royal Danish Academy of Fine Arts
展覧会"ART MEETS"
1996年7月19日〜9月1日
Charlottenborg美術館
コペンハーゲン Nyhavn 2, 1051 Copenhagen K
Tel: 45-33-13-40-22
AmSSE Copenhagen 96
問い合わせ先:
Tel: 45-32-96-18-53
fax: 45-32-96-18-86
email: amsse@vip.cybercity.dk



Louisiana Museum of Modern Art
http://www.louisiana.dk

AmSSE Copehnagen 96
http://www.cybercity.dk/
users/bcc/bcc3410

デンマークでの3つの動き

●四方幸子



ヨーロッパでは毎年ひとつの都市を「カルチュラル・キャピタル」に選び、夏の間そこで展覧会や演劇パフォーマンス、コンサートなどさまざまな催しが行なわれる。今年はコペンハーゲン。そこから3つの催しを紹介する。

1)パフォーマンス「モンキー・ビジネス・クラス」

京都を拠点に世界的な活動を続けるアーテ ィスト・グループ、ダムタイプ、コペンハー ゲンのパフォーマンス・グループ、ホテル・ プロ・フォルマ、そしてニューヨークの建築家、ディラー&スコフィディオという国籍、文化を越えた3者による、2年前から企画されていたコラボレーティヴ・ワークの初演。
  ダムタイプの小山田徹氏によれば、それぞれの立場から色メガネを通して、経済的流通、コミュニケーションの問題、身体の認識の違いなどを浮上させていくものだという。中心メンバー古橋悌二の急逝後の初の作品が他グループとのコラボレーションという形になったダムタイプにとって、今後の展開への布石としても重要な作品といえるだろう。

2)展覧会《NOWHERE》

海を眺望する場所にあるルイジアナ近代美術館(昨年《Japan Today》展[現在北欧巡回中]を開催)は現在、大規模な国際展《NOWHERE》を開催中。ウテ・メタ・バウアー、イウォナ・ブラズウィック、ローラ・コッティンハム、ブルース・ファーガソン、アネリ・フックス&ラルス・グランバイなど英、独、米のフリー・キュレーター+ルイジアナのキュレーターがそれ ぞれテーマを設定し、ボイスから長島有里枝まで、なんと総計180のアーティストが出展。
  コッティンハムが草間彌生、平林薫、笠原恵実子、長島など日本のアーティストを多く選び、ヴィト・アコンチ、モナ・ハトウム、ゲイリー・ヒル、ブルース・ナウマンなどとともにファーガソンが選んだミッション・インヴィジブルは、アートラボ第2回企画展のために特別に結成された石原友明+松井智恵によるアノニマスなグループ。キュレーターとして関わったものとして、4年後に作品が再制作・展示されて嬉しい。

3)「Art Meets Science and Spirituality in a changing Economy(AmSSE)」

アムステルダムの美術評論家、ラウリーン・ウェイヤースは、アンディ・ウォーホルとボイス、ダライ・ラマを会見させたことで有名だが、彼女が90年のアムスに続いて主催するこのパネル・ミーティング&展覧会では、前回にひきつづき、芸術、科学、精神(宗教)、経済など異分野の人々が一堂に会し、新たな世界へ向けての対話を行なう。
  出席者はジョン・チャンバーライン、ローレンス・ヴァイナー、マリア・アブラモヴィッチ(芸術)、イリヤ・プリゴージン、フランシスコ・ヴァレラ、マリー・キャサリン・ベイトソン(科学)、フストン・スミス、マザー・テッサ・ビエレッキ、ソギヤル・リンポシェ(精神)、スタニスラフ・メンシコフ、リチャード・デイ(経済)など計20人(また近藤等則のライブも開催)。
  展覧会には、ボイス、ケージ、ロベール・フィロウ作品の特別展示に加え、パネルのアーティストの作品、そしてヘニング・クリスチャンセン、オーシャンアース、シュウゾウ・アズチ・ガリバーなどが出展する。

[しかた ゆきこ/美術批評家]

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