人類の歴史の中には、常に闘いがあったことを考えると、
格闘技技術とはおそらくあらゆる文化の戦闘集団の中に存在していた技術でしょう。
人間と人間が闘う技は体系化され、
風土・思想によって様々に発達し体系化されました。
その中でただ闘いに勝つことを目的とせずに、
その技術をどのように使用するか、
そして人間の性である暴力的な衝動をいかに制御するかについて
多くの格闘技が追求しています。
そして今、平和な時代の中で多くの人が様々な格闘技に挑んでいます。
アジアには実に様々の格闘技があり、
その愛好者の数は不明ですが、
それは深く文化に根ざしたものであると考えていいのではないでしょうか。
技術や強さだけでなく、
精神の強さ、そして人間として生きる道をどの格闘技も追求しています。
そして東洋では、それを「道」にまで高めました。
ここでは、その格闘技の概要を紹介したいと思います。