














このページのテーマは、「クジラ」です。漢字の魚偏の「鯨」ではなく、カタカナ
表記の「クジラ」です。まず、クジラが魚ではなく哺乳動物だということです。地
球環境問題、自然保護を含めて、高知県と人との新しい関係を考えるとき、クジラ
は重要なキーワードです。ここは、捕鯨や反捕鯨を議論する場ではなく、クジラと
の非消費的かつ非侵略的に、そして継続的な関わりを探る場です。ホエールウォッ
チングを通じてクジラの魅力とその魅力に感化された「人間」を紹介し、ホエール
ウォッチングにおける現状と今後の課題を熱く語りたいと考えています。
ホエールウォッチャー・守谷孝男
Moritani Takao
| 人類の海のつき合いは長く、とてつもなく遠ーい遠ーい昔からの出来事
でした。人々は、移動や、海からの収穫を得るために海に出、海の男、
海の女が生まれたのでありました。
ところが戦後数十年、人類創生以来初めて「海を見るだけ」に船を出し、 沖に出るようになったのであります。これは環境や、生態系という人類 の新しい関心事と密接な関係があり、言わば新しい文化の誕生でした。 その象徴的な出来事がホエールウォッチングです。クジラを見に沖に出 て、海の神秘と予測もつかない活きた海に触れられる時代が到来したの です。「鯨見神秘」であります。 オーシャンエコツアーの始まりであります。 そんな中、足摺、室戸の両岬が、後方に両手を広げて太平洋を迎え入れ る我らが海洋県高知も、世界のホエールウォッチングポイントとして人 の知るところとなっています。 様々な感性の持ち主や、様々な職業の人が沖に出ます。目の前の海をテ ーマにその感性や知識が海の男達と交換されることでしょう。 現在地球規模で拡大しているエコツーリズムは、教育と生きものにダ メージを与えないことが主軸になって浸透しているわけでが、これはと りもなをさず知ることと優しさであります。つまり「愛」に他なりませ ん。 向こう岸は、アメリカ西海岸です。地球規模の「愛」なのです。 さ、「鯨見神秘」を体験しにクジラを見に出かけようではありませんか。 オーシャンエコツアーに。 |
岩本久則 Iwamoto Kyusoku 1939年高知市に生まれる。 1967年に漫画家として独立し、 ナンセンス漫画に独自の境地 を切り開いた。 日本野鳥の会会員で熱心な野 鳥ファンと知られているが19 88年に小笠原海域で日本初の ホエールウォッチングを実施。 主な著書には「土佐の鯨」「ク ジラの缶詰」「キューソクの フラリ野鳥族」等がある。 |
室戸オーシャンエコツアーにでかける
ゴンちゃんの日記
大方オーシャンエコツアーにでかける
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96/9/9更新 (C)高知県