第2回ワークショップ
[コラム]
●「村人であるということ」
words/もりかわちづる(ワークショップ・スタッフ)
前回のスクーリングから3週間、顔を合わせるのは2回目にもかかわらず、プログラムの最初から会場は、参加者同士の打ち解けた雰囲気に包まれていました。親子ともどもに趣向をこらした仕掛けや場を楽しむだけでなく、ワークショップの進行についての積極的な提案や課題の投げかけを行なっています。このプログラムの面白さは、参加者同士が実際に顔を合わせるのは月に一回開かれるワークショップの限られた時間なのですが、ネットワーク上のコミュニティ・Bamboo Villageにおいて日々の経験(情報)を共有できるということにあります。バンブービレッジの村民、すなわちバンビー(!?)は、現実のコミュニティでは不可能な、まさに時空を超えたおつきあいをどこにいても24時間四六時中行えるのです。
BV上の家を訪れる(家のアイコンをクリックする)時、ドアをノックする音がするのですが、行きたいときにお邪魔でき、運が良ければチャットでお茶のみ話ができる。メールやチャット、パソコン通信に馴れた人にとっては当たり前のコミュニケーションですが、同じ村という場面設定を活かすことによって現実を超えたコミュニティを実感することができるようです。
「繋がっている」「結ばれている」という思いは、その場に自分が存在することへの安心感をもたらすのでしょうか?それは、知識として習得していくものとは異なり、伝えた、伝わったというコミュニケーションの体験から生まれる感覚でしょう。それが、おのずからスクールの場にも活かされることになっているのではないかと思われます。
さて、課題がひとつ。これからクリスマスにむけたプロジェクト(ジングルベル・プロジェクト)の準備に入っていくのですが、家毎に取り組むプロセスにおいて、同じ家に住む(離れて暮らす家族もありますが)親子間のコミュニケーションがオンラインを通じてどう見えてくるか?を感じとる難しさです。
このプロジェクトを通して、家の中の一人一人が村人としてのIDを持つ意味を深めることができることを期待しています。
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