ABCキルトとは At Risk Babies Crib Quilts の略...
1988年「エイズの赤ちゃんにキルトを贈ろう」と思いついたアメリカ、ニ ューハンプシャー州のエレン・アールグレンさん。その想いに賛同した人たち が、一枚一枚キルトを作り始めました。
今、キルトはエイズベイビーだけでなく、アルコールや麻薬等により同じよう に、生まれたときから問題を持つベビーや孤児達にも贈られています。
そして、アメリカだけでなく、世界中にこの支援の輪が拡がって、今迄に25 万5千人の赤ちゃん達に"愛と励ましのキルトが届けられました。
バンクーバーで行われるエイズ国際会議の模様をテキスト&イメージ中継!
この国際会議のブースにABC Quiltも参加しています.
これは、信頼関係であり、私たちは、傷つきやすい脆い幼き者達をお世話して いる施設の求めに応じて誠実にキルトを贈ります。 私たちの役目は、年代、職業をとはずキルトを縫ってくれた人達に替わって、 キルトをアルコール、薬物又はAIDS/HIVに侵されたベビーと小さな子 供達に贈り届けることです。 ABCキルトは、信頼と誠実の上に成り立っています。キルトを送られた施設 は、キルター達から託された私たちの願いを受けとめ、この理念に従って配っ ていただきます。願いを込めて共に働くとき、自分自身と出逢い、そしてこれ にかかわったすべての人々の心に "愛と心地よさ"の世界が形あるもの、視え るものとして、拡がるのを感じます。 ABCキルトプロジェクトは、真に病をもつ小さな子ども達と共にある世界な のです。
生まれたときから、HIV(+)で、親に見捨てられて、病院や里親のもとで暮 らしたり、あるいはアルコールや麻薬の影響をうけて生まれた数十万人の小さな 子供たちに手作りのABCキルトに包まれた "愛と心地よさ" を贈るのを手伝っ て下さい。
「子ども達が噛みますので、ペイント以外で」と病院からのお 願いです。出来上がったら確かめましょう。「このキルトは赤 ちゃんに大丈夫 ?」
* 患者さんをそっとしておくために "AIDS" や "薬" とかの言葉はキルトには 使用しないこと。
1988年5月、ニューハンプシャー州に住むエレン・アールグレンさんが一 つの記事を目にしたとき、活動は始まりました。「エイズにかかった赤ちゃんの うち、約3000人が、孤児又は親に見捨てられた子どもなので、限られた生涯 を病院で過ごす運命にある。」と報じられていたのです。 何とかしてあげられないかと考えた彼女は、赤ちゃんにキルトを贈ることを思 いつきました。「子どもたちは、キルトや毛布が大好きですもの!」 現在70 歳で、5人の子と9人の孫をもつアールグレンさんには、子育ての体験から確信 があったようです。自らもキルターなので、国内のキルターたちが、病に苦しむ 赤ちゃんのためのキルト作りに協力してくれるのでは、との思いがありました。 初めにこの話しを持ちかけた病院では、担当者が大賛成。エイズの赤ちゃんのた めのクリブキルト(AIDS Babies Crib Quilts)の頭文字を取り、「ABCキルト」 と、名づけられました。
まず、協力を呼びかけるちらしを作り、知人やキルターに送りました。少 しずつ「ABCキルト」の情報は伝わり、キルトが集まってきました。今では、 アメリカ国内をはじめ各国のグループからキルトが送られてきています。「こ の活動は、政治的にも宗教的にも拘束されていないことが特色。すべて個人や グループからの寄付で成り立っています。」
「ABCキルト」には、若い人たちも参加しています。キルトを作るだけでな く、エイズの正しい知識を学んでいます。誤解と偏見をもたずに、病気の事実と 危険性を知ることがたいせつだと、アール・グレンさんは考えているのです。
ボストン市立病院に6枚のキルトを贈ることからスタートしたこの活動。6年 経った今、255,000枚のキルトが国を超えて、世界中の子供たちに贈られ ています。
福岡では、1991年ふくおか女性まつり、92年福岡大学の七隈祭、93年 ふくおか女性まつりでキルトを縫い、すでに166枚のベビーキルトをアールグ レーンさんを通して世界各地の病院に贈りました。1993年2月8日に、「A BCキルトの会」を発足して、定期的にキルトの講習会を開き、情報交換や話合 いをしてキルトの制作をしています。
1994年8月横浜のエイズ国際会議を記念して、創始者のエレンさんをお迎 えし(財)横浜市女性協会の主催で、期間中キルトのワークショップを開催しま した。エレンさんより、「アジアの中の日本で作られたキルトは、日本やアジア の多くの国の子供たちに贈られるのが一番です。そして、その仕事をやってほし い。きっと、多くの人たちが助けてくれるから」と、エリアコーディネーターの 任命をうけ、会の名を「ABCキルトJAPAN」として、再スタートを切りま した。
毎年、アルコールや麻薬に侵されたたくさんの子ども達が生まれてきます。こ れらの赤ちゃんの多くは、また、HIV/AIDSのウイルスにも感染していま す。これらの子ども達は、幼児として、広範囲にわたる医療を必要とするばかり でなく、大きくなるに従い身体的、発達上の問題にも直面することになります。
ABCキルトの活動を共にすることであなたは、これらの弱き幼な子達の生命 に測りしれない程に関わることになるのです。ボランティアによるこの全国的な ネットワークは、アルコールや麻薬に侵された、あるいはHIV/AIDS感染 をもって生まれた6才以下のすべての子ども達にベビーキルトを贈り続けること を目指しています。
こういう使命を持つ会であるABCキルトは、又アルコールや薬の乱用、また、 AIDSの予防について若い人を教育することも心がけています。元教師であり、 9人のお孫さん達のおばあちゃまであるエレン・アールグレンさんは、1988 年に友人、家族の協力を得て、ベビーキルトを作り始めました。
ニューハンプシャー州ノースウッドのひとりの小さな礎から、ABCキルトは キルト協会、学校、教会、若者の会、退職者の会、会社そしてサービスクラブを 通して、全国規模のボランティア組織へと成長しました。 今日、ABCキルトからボランティアは毎日何千枚ものベビーキルトを医療機 関や里親組織へ贈り届けています。
また、1994年8月横浜のエイズ国際会議を記念して、創始者のエレンさん をお迎えしてキルトのワークショップを開催しました。エレンさんより、「アジ アの中の日本で作られたキルトは、日本やアジアの多くの国の子供たちに贈られ るのが一番です。そして、その仕事をやってほしい。きっと、多くの人たちが助 けてくれるから」と、エリアコーディネーターの任命をうけ、会の名を「ABC キルトJAPAN」として、再スタートを切りました。
ベビーキルト作りは、ふえ続ける幼な子達に関心をもち、支援したい気持ちを 表すのに大変直接的な方法です。さらに大切なことは、キルトを作ること、それ 自体が薬物乱用やHIV/AIDSの予防を学んでいくのにとても、ユニークな 役目を果たし、意味深くそして面白いのです。
キルト作りを一緒にしていると、大人と若者がHIV/AIDSを取り巻く恐 れや間違った情報について自由に話し合う事ができ、又いかにアルコールや麻薬 が問題を大きくしているかについても話しができるようになります。
この手のコミュニケーションがどれぼど予防に役立つかを知ることはできませ んが、ABCキルトプロジェクトに関わった若いキルターの意見からすると彼ら が心から関心を呼び起こすのは明らかです。
キルト作りは、又若い人に社会的責任を教えそして、他の人の生命に価値ある 違いを作ることができるという自信を与えます。学校や若い人に社会的責任を 教えそして、他の人の生命に価値ある違いを作ることができるという自信を与えます。
ABCキルトは、個人、グループ、会社、慈善の基金による非営利組織であり ます。あなたが、材料費、郵送料、また、運営費用をなどを払ってくだされば、 それも、ABCキルト友の会のメンバーとして、心強いかぎりです。
あなた方のような素晴らしい人々のお陰で貧困と絶望から、希望、そして、よ りよい人生へとAIDSのような少しずつ変化してゆくことに深く感銘を覚えま す。
キルトは全てを包含しているわ。ABCキルトは、愛と関心と同情を持って、 子どもをそっくりそのまま包み込み、とても創造的
一人に一枚ずつキルトをプレゼント。
エイズの赤ちゃんを温めます。