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一刀彫江戸時代、宮大工が余暇につくったのが始まりとされる一刀彫(いっとうぼり)。遷宮(せんぐう)の際にでる廃材や残り木を使ったと言います。職人の鮮やかなノミさばきで、楠の香も芳しい十二支ができあがります。神宮では、正月になると神宮林の楠の木を使った干支お守り約5万個を参宮する人々に授与しています。 |
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伊勢玩具参宮みやげとして旅人に人気のあった伊勢玩具は、「くりもの」とも呼ばれます。ヨーヨーやけん玉といったくりものは、木の温もりと鮮やかな色使いが魅力です。かつて内宮の門前町宇治は、くりものを作る家が多く、「くりやどこ」と呼ばれていました。 |
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神具参宮帰りに、神棚や火きり器、火桶などの神具を求めて帰る人が多くありました。今も神宮前の土産物屋は神具を扱います。内宮近くに工房を持ち、神宮のご神宝も手がけている店もあります。 |
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浅沓神職が正装したときにはく浅沓(あさぐつ)は、木型に和紙を15枚ほど貼り、重ね漆(うるし)をほどこしたもの。平安時代には貴族の日常履きでしたが、今では需要も少なく、浅沓師がいるのは伊勢と京都だけになっています。漆黒に光る浅沓は、重厚な見た目とは違い、思いのほか軽いと言います。
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