カスパロフ氏対ディープ・ブルー ディープ・ソートのゲーム分析
ゲームプログラム解説特別観覧席ディープ・ブルー





---


ディープ・ソート1 対グランドマスター G.カスパロフ氏、第1ゲーム

ニューヨーク、1989年

シシリアン・ディフェンス

1.e4 c5 2.c3 e6 3.d4 d5 4.ed5 ed5 5.Nf3 Bd6 6.Be3 c4 7.b3 cb3 8.ab3 Ne7 9.Na3 Nbc6 10.Nb5 Bb8 11.Bd3 Bf5 12.c4 O-O 13.Ra4 Qd7 14.Nc3 Bc7 15.Bf5 Qf5 16.Nh4 Qd7 17.o-o Rad8 18.Re1 Rfe8 19.c5 Ba5 20.Qd3 a6 21.h3 Bc3 22.Qc3 Nf5 23.Nf5 Qf5 24.Ra2 Re6 25.Rae2 Rde8 26.Qd2 f6 27.Qc3 h5 28.b4 R8e7 29.Kh1 g5 30.Kg1 g4 31.h4 Re4 32.Qb2 Na7 33.Qd2 R4e6 34.Qc1 Nb5 35.Qd2 Na3 36.Qd1 Kf7 37.Qb3 Nc4 38.Kh2 Re4 39.g3 Qf3 40.b5 a5 41.c6 f5 42.cb7 Rb7 43.Kg1 f4 44.gf4 g3 45.Qd1 Rbe7 46.b6 gf2 47.Rf2 Qd1 48.Rd1 Re3 49.Rg2 Nb6 50.Rg5 a4 51.Rh5 a3 52.Rd2 Re2 0-1

このゲームでカスパロフ氏は、綿密な位置分析よりもむしろ確かなチェス原理に勝算のある接戦に持ち込んで、ディープ・ソート1 のコンピューティング能力を退けようとします。ディープ・ソート1 は攻撃的な「性格」でカスパロフ氏を脅かそうとしますが、軽率な策に終わります。

黒駒のカスパロフ氏は、シシリアン・ディフェンスという得意のオープニングで開始し、第3手で古典フランスの位置をとります。

ディープ・ソート1 は第9手と第10手でナイトを2回動かしますが、これは定石に反しています。カスパロフ氏が残虐な策略を練っているため、ディープ・ソート1 の駒さばきはコンピューターの問題点を証明していまいます。

カスパロフ氏は第10手で密かにビショップを援軍に送ります。ディープ・ソート1 が第11手で指したBd3は、すでに彼の最期を暗示しています。カスパロフ氏はBf5でこれに対応して中盤は確実に戦い、「悪い」ビショップをコンピューターに与えてしまいます。

ディープ・ソート1 は第13手のRa4でそのルークをゲームと関係のない位置にしますが、これは疑問手です。次に、コンピューターは第15手のBf5であの「悪い」ビショップをとってカスパロフ氏を助けますが、自分自身のビショップがカスパロフ氏のクイーンQf5にとられることになります。2つの奇妙な手は、結局ディープ・ソート1 にとって良い結果をもたらしません。

カスパロフ氏が第19手で指したBa5は、まさにチェスの天才ぶりを示す手です。カスパロフ氏は大詰めの位置を読んで、「良い」ナイトと「悪い」ビショップを対抗させる終盤戦に入っていきます。コンピューターはこのように先の動き「読む」ことができるでしょうか。ディープ・ソート1 には、それができません。カスパロフ氏は、コンピューターのクイーン側攻撃より強いキング側攻撃の体勢を整えました。

ディープ・ソート1 は、第25手と第26手でE行を支配する動きをとり、強さを誇示しようとしますが、カスパロフ氏は冷静に対処して、ディープ・ソート1 の回路盤の周りに張った包囲網を締める準備に入ります。カスパロフ氏はコンピューターを体系的に攻め、ルークとナイトで相手の前進ポーンをとりながら、他の駒もとっていきます。結局、コンピューターは追い詰められて、投了するしかありません。

ここでは、カスパロフ氏が空間的勢力範囲と位置関係に目を配ってゲームを進めました。このような戦法では、すべての手や攻略、再攻略を深く分析する必要はありません。おそらく、ディープ・ソート1 の冷酷な計算能力をもってすれば、この戦法をより深く理解することもできるでしょう。次にフィラデルフィアで行われる試合では、この戦法に注意する必要があります。




グランドマスター G.カスパロフ氏対ディープ・ソート1 、第2ゲーム

ニューヨーク、1989年

1.d4 d5 2.c4 dc4 3.e4 Nc6 4.Nf3 Bg4 5.d5 Ne5 6.Nc3 c6 7.Bf4 Ng6 8.Be3 cd5 9.ed5 Ne5 10.Qd4 Nf3 11.gf3 Bf3 12.Bc4 Qd6 13.Nb5 Qf6 14.Qc5 Qb6 15.Qa3 e6 16.Nc7 Qc7 17.Bb5 Qc6 18.Bc6 bc6 19.Bc5 Bc5 20.Qf3 Bb4 21.Ke2 cd5 22.Qg4 Be7 23.Rhc1 Kf8 24.Rc7 Bd6 25.Rb7 Nf6 26.Qa4 a5 27.Rc1 h6 28.Rc6 Ne8 29.b4 Bh2 30.ba5 Kg8 31.Qb4 Bd6 32.Rd6 Nd6 33.Rb8 Rb8 34.Qb8 Kh7 35.Qd6 Rc8 36.a4 Rc4 37.Qd7 1-0

ガルリ・カスパロフ氏は、クイーンのガンビット(歩などを捨て駒にする指し始めの手)でゲームを始めます。ディープ・ソート1 はポーンをc4に置いてこれを受け付けます。以前は、クイーンのガンビットは辞退したほうがよいと言われていましたが、最近では、有効な防御であると考えられています。ここでは、この戦法がいかに効を奏するか見てみましょう。

カスパロフ氏は、第3手でキングのポーンをe4に進めて中央を支配します。ポーンを1つ捨てることになりますが、戦局を進めて、ゲームの流れを支配できます。

ディープ・ソート1 の第7手は、カスパロフ氏が位置交換の策にでるのを嫌った手です。位置交換は、カスパロフ氏がボード中央を支配するための選択肢です。ディープ・ソート1 はカスパロフ氏の手を読んで、それを避けたのでしょうか。それとも、コンピューターの意思決定プロセスで、位置的な利点に重点を置かなかっただけなのでしょうか。いずれにしても、ディープ・ソート1 のNg6は良い手でした。

ディープ・ソート1 は、第8手でポーンcd5をとってカスパロフ氏の攻撃に応戦しますが、これは明らかにディープ・ソート1 自身にとって不利な局面を生じます。この位置は、このゲームの終わりまでディープ・ソート1 の弱点となります。

カスパロフ氏は第10手でクイーンをd4に進めます。これは、彼の攻撃が熱を帯びてきたときの天才ぶりを示す動きです。ディープ・ソート1 はナイトを4回動かしましたが、これはすべて定石に反した動きです。

カスパロフ氏は、攻撃を発展させるための手段としてポーンを犠牲にします。ディープ・ソート1 はやむを得ずビショップでそのポーンをとります。このガンビットは、ディープ・ソート1 のプログラミングにおける決定的な弱点です。特定の場合はポーンを失うことが有効であるということを、コンピューターに説明できるでしょうか。コンピューターは、このようなつかみどころのない利点を、独創的で発展的な戦法として理解できるでしょうか。このゲームでは、ディープ・ソート1 はこの戦法を理解した様子がなく、非常に不利な位置に取り残されます。

ここからカスパロフ氏の計画が始まります。カスパロフ氏はビショップとナイトを動員し、ディープ・ソート1 のクイーンは相手の圧力から逃れようとします。カスパロフ氏は第14手と第15手のクイーンで迎え撃ちます。

コンピューターは第15手のポーンe6という巧妙な手で応戦して、駒を交換しようとします。しかし、カスパロフ氏の攻撃はすでに進展し過ぎており、Nc7でディープ・ソート1 の注意をクイーンからそらします。コンピューターはやむを得ずナイトをとりますが、カスパロフ氏は第17手のBb5で追い詰めてディープ・ソート1 をチェックします。

ディープ・ソート1 はQc6でカスパロフ氏のチェックをブロックしなければなりませんが、カスパロフ氏のビショップによってクイーンが犠牲になります。ディープ・ソート1 がキングを安全な場所に移動してあったなら、Qf8ですぐにチェックメートされていたでしょう。クイーンを失う以外に防御の方法はなく、これによって壊滅的なダメージを受けます。

カスパロフ氏はこの時点で勝利をほぼ手中に収め、最後の1手に至るまで完璧な詰め手を演じます。カスパロフ氏はルークを7列目に進め、無力なディープ・ソート1 に大打撃を与えます。このゲームは、カスパロフ氏がディープ・ソート1 の位置に関する弱点を的確に攻めたよい例です。カスパロフ氏はオープニングの位置で先手をとりました。この戦法は、1つのポーンを犠牲にするだけで、コンピューターを容赦なく降参に追い込む攻撃です。カスパロフ氏の完勝です。




グランドマスター A.カルポフ氏対ディープ・ソート1

ボストン、1990年

1.e4 c6 2.d4 d5 3.Nd2 g6 4.c3 Bg7 5.e5 f6 6.f4 Nh6 7.Ngf3 O-O 8.Be2 fe5 9.fe5 c5 10.Nb3 cd4 11.cd4 Nc6 12.o-o Qb6 13.Kh1 a5 14.a4 Bf5 15.Bg5 Be4 16.Nc5 Qb2 17.Ne4 de4 18.Rb1 Qa3 19.Bc1 Qc3 20.Bd2 Qa3 21.Bc1 Qc3 22.Rb3 Qa1 23.Bc4 Kh8 24.Bh6 Qd1 25.Bg7 Kg7 26.Rd1 ef3 27.gf3 Ra7 28.Bd5 Rd8 29.Rb5 Ra6 30.Be4 Ra7 31.Bd5 Ra6 32.Rc5 Rd7 33.Kg2 Rb6 34.Bc6 bc6 35.Kf2 Rd5 36.Rd5 cd5 37.Rc1 Rb4 38.Ke3 Ra4 39.Rc5 e6 40.Rc7 Kg8 41.Re7 Ra3 42.Kf4 Rd3 43.Re6 Rd4 44.Kg5 Kf7 45.Ra6 a4 46.f4 h6 47.Kg4 Rc4 48.h4 Rd4 49.Rf6 Kg7 50.Ra6 Kf7 51.h5 gh5 52.Kf5 Kg7 53.Ra7 Kf8 54.e6 Re4 55.Rd7 Rc4 56.Rd5 h4 57.Rd3 Ke7 58.Rd7 Kf8 59.Rh7 h5 60.Ke5 h3 61.f5 Kg8 62.Rh5 a3 63.Rh3 a2 64.Ra3 Rc5 65.Kf6 1-0

ディープ・ソート1 は、前世界チャンピオンのアナトリー・カルポフ氏との対戦で、Caro-Kannディフェンスという戦法をとります。Caro-Kannはカルポフ氏得意の防御法で、カルポフ氏と言えば誰もがCaro-Kannを連想します。Caro-Kannの名人が、Caroo-Kann戦法で対抗するコンピューターとどのような戦いを演じるか見てみましょう。

カルポフ氏は第5手でキングのポーンをe5に進め、ディープ・ソート1 がフィアンチェットしたビショップを長いポーンの鎖でコーナーに閉じこめて、中央を支配します。

早いうちからポーンを動かすというカルポフ氏の戦法は珍しいので、コンピューターの計画を狂わせ、ボード中央の支配を進めるのに役立ちます。ディープ・ソート1 は第8手のfe5でルーク用にE行を開きますが、カルポフ氏がボードの他の場所を攻めているので効果がありません。

コンピューター・チェスの興味深いところは、予測不能な独自のスタイルでゲームが展開するという点です。コンピューターと人間は「考え方」が異なります。たとえば、カルポフ氏は第16手のNc5でbのポーンを捨て駒にして、ディープ・ソート1 のクイーンにとらせるようにしています(実際に、コンピューターはポーンをとります)。これは、クイーンとルークを活かすための領域を確保するというカルポフ氏の計画に沿った戦法です。ディープ・ソート1 は「ガンビット」の概念を理解できるでしょうか。この概念をプログラミングすることは可能でしょうか。

ここで、カルポフ氏はディープ・ソート1 のクイーンに攻撃を仕掛けます。第18手から第22手で、カルポフ氏はコンピューターをあしらいながら、ビショップとルークを使って黒のクイーンを逃げ一方に追いやります。次にカルポフ氏は、第23手でビショップをc4に進めて素速く相手のキングをチェックします。

カルポフ氏は第24手のBh6で攻撃を再開し、クイーンをオープンの状態にしたまま相手のクイーンと交換して、終盤戦に入っていきます。第24手と第26手の間でクイーンが交換されます。これは、カルポフ氏の予定通りの結果です。

ディープ・ソート1 が第26手のef3でカルポフ氏のナイトをとるまで、そのナイトが10手の間活きている点に注目してください。その後、相手の駒の動きを阻むカルポフ氏の位置攻撃にコンピューターは手こずっている様子です。コンピューターはクイーン側のルークを前後に移動するだけで、前進させる適切な方法を見い出せません。

カルポフ氏はゆっくり確実に駒を進めます。カルポフ氏は第38手でキングをe3に置きます。カルポフ氏は希望の位置を確立しようとしています。コンピューターがカルポフ氏の考えを読むことができたら別の策を選択するでしょうが、手が読めないので、ルークとポーンで引き分けようとする終盤戦に入っていきます。

引き分けに甘んじようとしないカルポフ氏は、ディープ・ソート1 をゆっくりとおびき寄せ、ポーンを交換することによって希望の位置を確立します。カルポフ氏は第56手で、中央を制覇することと通過するポーンを活かして、ポーンの側面攻撃でディープ・ソート1 を脅かす方法を示します。これは、位置的攻撃として最高の策です。カルポフ氏はコンピューターを混乱させて詰めの体勢に入ります。

カルポフ氏は第64手のRa3で、第1列に進もうととしている最後のポーンを排除します。そして、最後の手Kf6でキングの安全を確保して、ディープ・ソート1 を投了に追い込みます。




ディープ・ソート2 対 グランドマスター J.ポルガー氏、 第1ゲーム

ヨークタウン・ハイト、1993年

シシリアン・ディフェンス

1. e4 c5 2. Nf3 e6 3. d4 cd4 4. Nd4 Nc6 5. Nc3 Qc7 6. Be2 a6 7. o-o Bb4 8. Nc6 bc6 9. Qd4 Bd6 10. Qg7 Bh2 11. Kh1 Be5 12. Bf4 Bg7 13. Bc7 d5 14. Rad1 Ne7 15. Na4 Ra7 16. Bb6 Ra8 17. c3 Ng6 18. Bc7 Ra7 19. Bb8 Rb7 20. Bg3 O-O 21. ed5 cd5 22. Rfe1 f5 23. Bd6 Rd8 24. Ba3 Rc7 25. Bb4 Rc6 26. Ba5 Rf8 27. Bb6 Rf7 28. Kg1 Bf8 29. b3 Bb7 30. Bh5 Re7 31. Kf1 Kf7 32. c4 Rc8 33. Ba5 dc4 34. Nb6 Rb8 35. Nd7 Rc8 36. Bb4 cb3 37. Nf8 Rf8 38. ab3 Rb8 39. Be7 Ke7 40. Rd4 a5 41. Ra4 Bc6 42. Ra5 Rb3 43. Ra7 Kf6 44. Rh7 Nf4 45. g3 Bb5 46. Kg1 Nh3 47. Kg2 Ng5 48. Rh6 Ke7 49. Re5 Bc6 50. Kf1 Rb1 51. Re1 Rb2 52. Be2 Ne4 53. Rd1 Bd5 54. Rc1 Nd2 55. Ke1 Ne4 56. Ra1 Nc3 57. Bd3 Na2 58. Kf1 Nb4 59. Bf5 Nc6 60. Rd1 Bc4 61. Bd3 Bb3 62. Rb1 Rb1 63. Bb1 Bd5 64. Rh7 Kf6 65. Rh4 Ne5 66. Ke2 Bf3 67. Ke3 Bc6 68. f4 Nf7 69. g4 e5 70. g5 Kg7 71. Rh7 Kg8 72. g6 ef4 73. Kf4 1-0

ポルガー氏はシシリアン・ディフェンスでゲームを開始し、攻撃的なゲームを展開します。ディープ・ソート2も攻撃的なゲームに応じて、第8手のNc6でナイトを交換してから、大胆にもクイーンをg7に動員してポルガー氏のビショップとポーンを攻撃します。

ポルガー氏は、ビショップを前線からd6に後退させてこれに対抗します。この位置は、第10手でBh2の白のキングに攻撃をしかける開始地点です。ディープ・ソート2がチェックから逃れるためにキングをh1に移動したときに、ポルガー氏はビショップをe5に後退させるという素晴らしい手をとります。この位置からだと、彼女のビショップがディープ・ソート2のクイーンを安全に攻撃できます(c7の黒のクイーンはビショップの利き筋にあります)。ディープ・ソート2のクイーン攻撃は無効になり、ゲームは新たな展開を見せます。

役駒が第12手と第13手でクイーンをとり合って、互角のまま中盤戦に入っていきます。中央の支配獲得をめぐる展開になりますが、ディープ・ソート2はポルガー氏のクイーン側に弱点があるとみて、第15手のNa4でa6の黒のポーンに攻撃の手を向けます。ポルガー氏はルークでこのポーンを守り、ディープ・ソート2は第20手でビショップをg3に後退せざるを得なくなります。

ここで、ポルガー氏はキング側をキャスリングするチャンスを得て、再びボード中央に焦点が戻ります。ポルガー氏は何とか中央に到達しようとし、第27手のRf7でついに安全な位置を確保します。ポルガー氏はこの位置で、十分かつ柔軟性に富んだ防御体勢を維持してディープ・ソート2の攻撃に耐えながら、カウンター攻撃のチャンスをうかがいます。

第32手では、ディープ・ソート2がポーンをc4に進めて、ポルガー氏が後退します。役駒は互いの存在を感じとり、相手の攻撃を待ち構えています。ここで、ディープ・ソート2が第35手のNd7でポルガー氏のビショップf8とルークf6の両方を攻撃し、c4のポーンを無視します。これにより、ディープ・ソート2にとっても局面がかなり進行しました。

第34手から第38手では、コンピューターの素晴らしい動きがポルガー氏を圧倒します。ゲームは第73手で終了しますが、すでにこの時点がポルガー氏の負けを示す最初の兆しでした。ディープ・ソート2は第44手のRh7までにゲームを支配しますが、ポルガー氏に最後のカウンターアタックが残されています。ディープ・ソート2は冷静さを保ち(コンピューターは緊張しません)、第62手までにキングの守りを固めます。ポルガー氏の最後のあがきは失敗に終わりました。

ディープ・ソート2はこのゲームを手中に収めて、その勝利を確実なものにします。両者とも見事な戦いを演じた後、第73手でポルガー氏が投了します。

---

[ ゲーム | プログラム | 解説 | 特別観覧席 | ディープ・ブルー ]
[ グローバル・ビレッジ | スモール・プラネット・パビリオン日本 ]
[ ご意見・ご感想 | 著作権 | 商標 ]
[ インターネット1996ワールドエキスポジション | 日本IBM ]