今昔百鬼拾遺 霧之巻
(国立国会図書館所蔵)
石燕曰く
大座頭はやれたる袴を穿、足に木履をつけ、手に杖をつきて、 風雨の夜ごとに大道を徘徊す。ある人これに問て曰、「いづくんか ゆく」。答ていはく、「いつも倡家に三絃を弄す」と。
解説
未詳。風雨の夜に徘徊するそうですが、人なのか妖怪なのかよく わかりません。大入道と関連したものかどうか、あまり言い伝えが ないようです。