[Pilipino].[Hapon]

special
MGA PANGARAP AT MITHIIN SA TAONG 1996


KUMUSTA! は夢を追いたい。日比ファミリーたちの、フィリピン好きの日本人の、そしてフィリピン人のいろいろな夢を。 だってあまりにもせちがらいニュースばかりしか伝わってこないじゃないか。 フィリピンはもっと「心豊か」で、楽しいことがいっぱいある。フィリピンと出会って、フィリピンを知って、楽しいことをいっぱい知っている。 フィリピンは僕たちに夢を見させてくれる。
そこでKUMUSTA! では読者のみなさんに、それぞれの夢を聞いてみました。どんな夢でもいい。あなたの夢は何ですか?1996年の今年、KUMUSTA! はそんなみんなの夢の実現にちょっとでも協力したいと思ってます。


帰化してバランガイキャプテンになりたいーっ。
村山幸親・デリア マニラ在住

 今年中にはフィリピンに帰化して、98年の総選挙にはバランガイチェアマンに立候 補する準備を進めている。もし当選したらホーリーウィークに盆踊りとフィエスタを 開催して開会の辞を述べるのが夢。その前に今年はミャンマーの反政府ゲリラを取材 するのがさしあたりの夢。
【フォトジャーナリスト】


フィリピンの大学で教える夢。
松井やより・東京

 朝日新聞を定年退社してフリーになったので、しばらくフィリピンに住んでみたい 。できたらフィリピンの大学でアジアの女性問題や日比関係などを週2〜3回講義で きれば。そしてフィリピンの女性の歴史や運動について本を書くために、各地の女性 を訪ねたり、資料を集めたりといった暮らしがしたい。それに33年間も新聞記者生活 と女性運動に追われて疲れ切った自分を少しいたわりたいので、美しい海辺で静養す る時間も持てれば…。
【アジア女性資料センター代表】


無人島とサンミゲルの夢。
平早勉・東京

 7000もの島があり、その半数が無人島ときくフィリピン。そんな島の浜辺でひとり 寝っころがり、「暑い、暑いなぁ」なんて一人ごとを言いながら本を読んだり、海亀 と戯れたら最高。島巡りも夢の一つ。そこに一本のサンミゲルがあれば、至福である 。
【カメラマン。KUMUSTA !の表紙も撮っている】


保育園ができた!−夢。
横山文夫・ビリンダ 東京

とうとうできた。小ちゃな保育園。ここはラグナ湖畔の小さなバランガイのはずれ。 小さな森と湖のあいだ。キラキラと輝く瞳の子どもたちが20人以上もやってきた。み んな着飾っている。今日は待ちに待った開園祝賀パーティなのだ。母親も子どももそ ろって、あとは漁に出かけた男たちの帰りを待つばかり。
 湖畔の周囲の山林は日本の商社が買いあさってしまってハゲ山だから、台風や大雨 のたびに土砂がこのラグナ湖に流れてくる。工場や生活排水で水質も悪化するばかり 。だから漁師たちの生活も厳しいと嘆く。お母さんたちもカビテまでパートの仕事に 出ている。だから保育園を待っていた。
 この「保育園」を作るために「アジアと交流する市民の会」を組織して3年。あち こちのお祭りでの屋台の出店、バザーの売り上げや寄付をためてここまで来たけど、 何といってもこの村の人たちの寄付が開園を早めたのだ。保母さんはカレッジを卒業 した地元のお姉さん2人と日本の保母さんが一人。私たち夫婦は風通しのよいバンブ ー作りの保育園を見ながら、いつかは台風にも耐える頑丈な保育園にしたいなあと二 人で話している。今日から日比の小さな交流が始まるのだ…。
【アジアと交流する市民の会代表】


安くて世界に通用するダイビングリゾートを作る夢。
小池あきら・東京

 フィリピンにはエルニドなど、世界的な施設とサービスを持つリゾートはあるが、 カリブ海などと比べると値ごろ感はない。人件費や諸物価から考えてももっと良質の 施設やサービスでリーズナブルな値段のダイビング・リゾートは可能。フィリピンの 海は世界で5本の指に入ると言われる美しい海。この美しい海を世界中の人たち(そ してフィリピンの人自身にも)見てもらいたいから、もっとリーズナブルで設備やサ ービスが最高のダイビング・リゾートが必要。どなたかお金持ちの方、私と「夢」を 実現化してみませんか?
【カイビガン紙編集長 10余年のダイビング歴でインストラクター】


計画でない夢が夢。
須藤晃・ジョナリン パラニャーケ

 僕の夢…それはフィリピンで学校を作って、経営することです。学校といっても、 プロの人材を養成する職業訓練校。職のない人を安い授業料で受け入れ、仕事を見つ けられるだけの技術を教え込む。あくまでも「夢」です。資金だの、人材だの、「職 を身につけても働き口がない」だの、「結局出稼ぎを増やすだけ」だのといった、具 体的な検討項目はなにも考えていません。それを考えたら、「夢」じゃなくて「計画 」になっちゃいますもんね。
【日系企業マニラ支店勤務/J−NETメンバー】


フィリピンの子供たちと未来への夢を共有するのが夢。
三野義孝・茨城

 94年に大阪のNGOの主催するスタディツアーでフィリピンを訪れてこのままでは 子どもたちが持っている素朴な夢も、厳しい現実の前にはやがては消えてしまい、絶 望に満ちた人生になってしまうかも知れないと感じました。私たちのささやかな援助 がこれらの子どもたちの夢を少しでも膨らませることができ、また少しでも絶望を希 望に近づけることができるのではと考えているうちに、いつしかフィリピンの子ども たちの夢は私の夢でもあると感じるようになりました。
【自分にできることからフィリピンの人たちに協力しようと思い、現在アエタの人々 や日比混血児への経済支援と、地元茨城を中心として混血児の父親捜しをやっています】


前方後円墳を造る夢
谷口陽三・ウ゛ァージニア パサイ市

将来の夢はパラニャーケの空港近くに土地を買って、そこに前方後円墳を造り、わが 家の墓にして観光名所にすることが夢。ま、今年はとりあえず家族全員が健康に暮ら すことができればそれで十分ですけど…。
【フィリピン滞在10年。印刷代行業】


ボラカイ島の御殿に暮らすゾ
大場康弘・マリリン ケソン市

 去年から手がけている貿易業を成功させ、将来はフィリピンで最高のリゾート地ボ ラカイ島でプールとテニスコート付きの御殿を建てること。この夢が実現したら家族 と一緒にここで一年中暮らすのが夢。
【フィリピン滞在7年】


フィリピンから蝶々を世界に。
松井忠良・東京

 フィリピンの蝶って大きいんですよねえ。とても珍しい。これを増やして世界中の 動物園に発送して、いつでも見られる蝶館が出きたら子どもたちは喜ぶと思う。ただ 単に採取するだけでは、生態系を崩してのちのち災害をもたらしますが、増やすとな ると話はべつ。幸い蝶はサナギという段階があるので、この間に発送が可能。珍しい 蝶を生産し、世界中に送る、面白い発想でしょう?

 そのためにまず生態系の調査・研究から始めなければならない。それから摂取植物 を調べ、オスメスの違い・・などなど、気が遠くなってきますが、それを考えるだけ で楽しいんです。どこか田舎に蝶の研究所を作って、ビジネスに結びつけばもっとい い。自分の増やした蝶が、世界中の蝶館で羽ばたいている。それがフィリピンから送 られたなんてロマンがあっていいじゃないですか。


みんなで金を出しあって、老後を楽しく暮らす施設を作る夢
さらまっとほ・宮城県

私の仕事に関連した夢、それはやはり医療や老後に関する事。日本は高齢化社会にな って、老後の介護要員の確保に追われても、人権費も高く、きめの細かい介護は望む 事もできない。最近では、日本政府はこの問題を在宅医療という形で、家族に負担を 強いようとしている。しかも、家族の絆が薄くなって、家族もやっかいものは嫌う傾 向にあるというのに…。当然、施設は高額でとても質の良い介助なども望むべくもな い。やさしい介護要員が、低料金で働けるのに、外国人労働者はいれないと言う日本 では無理。とすれば、妻の国フィリピン。
 日本では私立のこのような施設入所は無理な階層でも、フィリピンならあのやさし いフィリピンの人に十分な介護が受けられる。みんなで、金を出し合ってそんなフィ リピンファンの老後をおくるための施設を作ってしまうというのが夢。しかし、老人 には病気がつきもの。病気に対する不安はつきないでしょうが、その時は私の出番。 フィリピンでは医師として仕事は出来なくても身内や知り合いに医師がいれば、取次 はできる。
 初期投資の問題が片づけば、なんとかなりそうだと思いませんか? 場所の選定は 、フィリピンファンの日本人。あなたの出番ですよ。時期は、約10年後。一人1千 万円で、老後を一生楽しくフィリピンで。あなたの家族でも、お手伝い出来る方は沢 山いるでしょう?
【医師 フィリピン人配偶者(婚約者)を持つ人のためのパソコンフォーラム  主催】


フィリピン野球ナショナル・チームのオリンピック出場の夢。
高野信 横浜市

青年海外協力隊としてフィリピンで野球指導をしてきました。みんな野球が大好きで 、素質もあり運動能力の高さを実感しました。選手が協議に集中できる環境が整えば 非常に期待できます。
 93年95年のアジア野球選手権では、いずれも予選通過できなかったフィリピンです が、第1回大会(1954年マニラ大会)では、最初のチャンピオンでした。日本も韓国 もまったく及ばなかったのです。
 今回の代表選手も一生懸命プレーしました。選手たちの笑顔を見ると、また一緒に 野球をやりたくなってきます。フィリピン・チームは97年のバンコクでの第19回大会 に向けて、トレーニングに励んでいます。みなさん応援して下さい。私の夢をかなえ て下さい。
【横浜市】


魚釣りの下手な漁師になりたい。
白崎哲史 川崎市

  ぼくの夢は、ちょっとヘンかもしれないけれど、魚釣りの下手な漁師になること 。家族が食べるに困らない程度には釣れるんだけれども、大きな魚はいつも逃してし まう。でも、「いつかきっと」という思いだけは強くて、そんな話をみんなにするも んだから家族からもコバカにされてしまう…。『老人と海』なんて小説がありました が、あそこまでのドラマは必要なくて、ありきたりの日常の中に、で〜んと海が存在 し、生活のリズムがそこから生まれてくる…みたいな。
 なんて書いていくと、これは全くの夢物語ですね。でも、これが本心。そして、こ れはフィリピンがぼくにくれた、ささやかだけど想像すると幸せな気持ちにしてくれ る「夢」なんです。
【広告代理店勤務】


私にとっては婚約者が夢そのものです。
ぽんぽこ

 私の場合は、あまりフィリピンを知りません。だから具体的に何をしたいという「 夢」はないんです。誤解を受けそうなので別の書方をすれば、「フィリピンがくれた 夢」が婚約者の Emelita 本人なのです。いっぱいの情熱と活気を彼女から貰いまし た。沢山の信頼と猜疑も交しました。夢が現実として私の目の前にある。そんな感じ です。簡潔にいってしまえば、「あなたしか見えない」状態であり、これからもそう であることを確信してます。
【建築設計】


みなさんいかがでしたか? いろいろな夢、さまざまな夢。ロマンを追う夢、現実を変えていくことが先決だという夢・・・。
今年をそんな夢の実現の年にしたいですね。
KUMUSTA! の夢、それはもちろん日比ファミリーが元気に生活できる家族・地域・社会をつくるために風通しよくすること。 今回登場してくれた人たちの夢の実現に手を貸したいかたは、KUMUSTA! まで連絡してください。
ご本人に取り次ぎます。


Copyright 1996 (C)KUMUSTA-MAGAZINE. All rigths reserved.
Send suggestions/comments to kumusta@jp.interramp.com