The Communication Authority of Thailand(CAT) |
The Telephone Organization of Thailand(TOT) |
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多くの発展途上国と同様、タ イのインフラストラクチャー拡充政策は、運輸、電力、上下水道に集中し、電 気通信はやや軽視されてきた。1991年では電話回線数は187万回線で、 100人当たり2.8回線に過ぎない。また、回線の設置はバンコクに偏って おり、1991年のデータでは、100人あたり地方が1.08回線、バンコ クが14.45回線となっている。
CAT及びTOTは、民間企業ととも にタイの通信インフラストラクチャーの拡充に努めている。主要なプロジェク トには、光ファイバー技術によるバンコク、地方での300万電話回線の拡充、 自国衛星の打ち上げ、ISDNの導入、テレポート建設及び国内・国際光ファ イバー網の敷設がある。
通信インフラストラクチャーの整備は、迅速でバ ランスのとれた経済成長、情報化による国民生活の質向上、バンコク・エリア への過度な集中の緩和に資す。また、タイ経済がより技術集約的な段階に入る につれ、熟練労働者の不足が大きな問題となると考えられ、国家的優先課題で ある教育システムの強化には通信システムの拡充が必要である。さらに、「ジャ スト・イン・タイム」の製品供給が肝要な今日のグローバルな企業競争環境に おいて、通信システムの拡充は不可欠といえる。