sensoriumと相通ずるところのある(と私たちが思っている)Webサイト、Webページを選んでみました。上の地球儀を回して、緑色の若葉からたどっていってください。Bon Voyage!


get ShockWave_gif WebDoorsは、ShockwaveというソフトのVer5.0を使用しています。まだ、Shockwave Plug-inをインストールされていない方は、Macromediaのダウンロード専用ページから入手してください。



art mix Flower Web
(Matsuyama, Japan)
http://www.kiss-jp.com/flower/

 俳人・歌人の正岡子規を生んだ松山に住んでいる武智義典さんのWebページ。武智さんやその友人が撮った花の写真が並んでいます。でも、単なる写真ギャラリー的ページじゃない。ページ上の花にインスピレーションを感じた人が、詩を付けたり、データを加工して新しい「絵」を作ったり、自分のページへのリンクを埋め込んだりと、いわばここを「種」として、めいめいのコンテンツという新たな花を咲かせるための出発点なのです。だから「花泥棒」(?)をした世界中の人達へのリンクが、いっぱい残っている。sensoriumで言えば「連感」に通じるものを感じます。夏のヒマワリ、秋のヒガンバナなど、Webの上で季節の変化が楽しめるのもうれしい。(Japanese & English)




THE COMET HALE-BOPP HOME PAGE
(Anaheim, U.S.A)
http://www.halebopp.com/index.html

 1995年に発見されたヘール・ボップ彗星に関するサイト。『Computer Gaming World』誌の創設者で、現在は電子出版社を経営するラッセル・サイプさんによるもので、巨大彗星の発見者であるアラン・ヘール、トム・ボップの両氏も、ページづくりに協力しています。軌道を記した3D画像や、日を追って更新される写真・動画像を見ていると、最も明るくなるといわれている97年春がとても待ち遠しい。今こうしている瞬間にも、彼(彼女?)は地球に近づきつつあるのです。彗星のすぐ近くに「発見」された「土星のような謎の物体」をめぐる論争を収録したり、オープニング画面に『スター・トレック』のせりふやクリスマス・キャロルの歌詞を表示したり、と細部もなかなか凝っています。(English)




Earth View
(near Neuchatel, Switzerland)
http://www.fourmilab.ch/

 今この瞬間に、月から見えている地球を見せてくれるのがEarth View。CGで描かれる地球上に自分のいる場所が含まれていたら、窓の外を見る。と、空のどこかに浮かぶ月に会える、というわけです。これを作ったジョン・ウォーカーさんはAutodesk社の創設者という人物なのに、少年の心を失わない人らしい。膨大なテキストやフリーウェアが収録されているサイトには、シリアスな地雷撤去に関するドキュメントや、ビジネス関連のユーティリティーなどに混ざって、太陽系の「今」を見るSolar System Liveや、新しい惑星をみんなで作るterranovaなど、胸をわくわくさせるコンテンツが並んでいます。(English)




The Electric Postcard
(Boston, USA)
http://postcards.www.media.mit.edu/Postcards/

 MITメディア・ラボが制作した可愛らしいEメール用ツールです。「ツール」といって妙に聞こえるなら、「発送用カスタマイズ機能付きWeb内メール私書箱」(?)といいかえてもいい。絵はがきを送るようにメールを出すと、相手先には『あなた宛のポストカードを預かっています』というメールが届く仕組み。「ポストカード・ラック」には、ダヴィンチからホックニーにいたるまでの絵画や、60年代のポップな写真等がいっぱい用意されています。HTMLを書ける人なら、自分のページ内のお望みの映像にリンクを張るのも楽しいかもしれない。ポストカードがE-mailのように届くのではなく、自分で受け取りに出かけていく感覚が面白いと思うのです。(English)




「ご近所さん」を探せ
(Tokyo, Japan)
http://www.isr.recruit.co.jp/~yamamoto/GKJ/

 アクセスした人が、現住所と出身地を登録できる参加型のWebサイト。リクルート社勤務の山本高志さんが数年前からはじめたもので、白地図上にカラーの点で表示される登録者が増え続けています。登録者のコメントを読んだり、ホームページに飛んでいったりするのもいいけれど、それよりも、「うちの近所にこんな人がいる」とか「この県にはこんなにたくさんの登録者がいる」という素朴な驚きが一番。インターネットは瞬時にして距離をこえてしまうので、「誰がどこにいる」という場所性をつい忘れがちですが、その面白さを思い出させてくれます。いまのところ日本在住者用の「都道府県別ご近所さん」と在米日本人のための「米国版ご近所さん」しかないのが残念。世界中に広がるといいなと思います。(Japanese)




Mawson Station, Antarctica
(Tasmania, Australia)
http://www.antdiv.gov.au/aad/exop/sfo/mawson/video.html

 北極と並んで、南極は地球上で最も特別な場所に違いありません。オゾン・ホールの問題など、気になることはたくさんあるけれど、とりあえずは人間の手があまり入っていない、最も「きれいな」大陸です。このページは、南極にあるモーソン基地に設置されたカメラが捉えた、基地周辺の映像を見るピープホールもの。オーストラリア政府・南極局本部のスコット・アンダーソンさんが制作・管理しています。映像は1時間ごとに、気象データはおよそ10分ごとに更新されます。北半球が冬で南半球が夏場の今なら極地の日の長さが実感できるし、もしかするとペンギンやアザラシに会えるかもしれない。天候の厳しさだけは、想像力で補って感じてください。(English)




SFC富士山サーバー
(Fujisawa, Japan)
http://www.flab.mag.keio.ac.jp/

 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス・藤幡正樹研究室の富士山サーバーは、他のピープホールとひと味ちがう気がします。それは、インターネットをコンテンツを受け取るインフラとして捉えるか、あるいは、自分の感覚を遠くまで伸ばす神経のようなものとして捉えるかの違いではないでしょうか。藤幡研は、インターネットにつながった天体望遠鏡を北半球と南半球に設置して、その視差で月を立体視しようとするMoon Serverや、世界各地に光センサーをばらまき、ネットでつながった世界時計を作るGlobal Clock Projectなどのプロジェクトを準備中とのこと。どちらも、一刻も早く体験したいものです。(Japanese & English)




Trojan Room Coffee Machine
(Cambridge, UK)
http://www.cl.cam.ac.uk/coffee/coffee.html

 ピープホールでは、おそらく世界で最も古株と言える、ケンブリッジ大学トロージャン・ルームのコーヒー・ポット。重たいファイルをたくさん使ったオンライン雑誌やテレビやラジオが、大作映画や巨大テーマパークのようなコンテンツだとしたら、このポットは、8mmか16mmの個人映画、あるいは街に住む誰かの家の庭先のようなものだとも言えるでしょう。でも私たちはこっちの方に、まだ形になろうとしないインターネットの面白さや可能性を感じます。遠い場所で、カップにつがれたり、コーヒーで満たされたりしているポットをたまに見に行くだけで、どうしてこんなにうれしくなるんだろう?(English)




sensorium
(Tokyo, Japan)
http://park.org/Japan/Theme/japanese/





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