さて、この大地母神であるイザナミは、日本の国土を生み、
石の神、風の神、海の神、水分(みくまり)の神、
山の神、野の神、鳥石楠船(とりのいわくすぶね)の神、食物の神など
48神を次々と生んだあと、
49番目に火の神カグツチ(火之迦具土神=ひのかぐつちのかみ)を生む。
しかし、火の神を生んだために、
自身の胎(ハラ=子宮)と女陰(ホト=性器)を焼き、病気になる。
そして、反吐(ヘド)と糞と尿をもらしてついに神去(かむさ)る。
つまり、死んで黄泉(よみ)の国という他界に赴く。