伊達競阿国戯場(だてくらべおくにかぶき)・累(かさね)
画面の中央で一際目を引く醜女の累。胸倉をつかまれた、その良人与右ヱ門の目は、累の上の怨念の火の玉に驚愕しているようです。それこそ累の姉高尾の怨念の火の玉でありました。左上、博突打ちの金五郎の冷淡な眼差しと、握りしめた左手の力強さよ。
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