浮世柄比翼稲妻(うきよがらひよくのいなづま)
刑死者を弔う石塔のある鈴ケ森の夜。十九人の雲助を切り伏せた、黒小袖着流しの色若衆・白井権八。あでやかな衣装の江戸の侠客・幡随院長兵衛が「お若いのお待ちなせえやし。」夥しい屍がありながら、この画面には歌舞伎の陶酔の世界が現出しています。
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