さそり座



狩人として名高いオリオンはいつも自分のウデを自慢していました。「天下でオレ にかなうやつなんているものか…」神々はこの言葉を聞いていつも苦々しく思ってい ましたが、中でも大神ゼウスの妃、ヘラ女神は、ある日かんにん袋の緒を切らし、オ リオンがいつもいばって歩く森の道にさそりを一匹放ちました。さそりはオリオンの 足をチクリと刺しました。毒はオリオンの体中に回り、力自慢もむなしく彼はあっと いうまに息絶えたのです。 これ以来星空に上げられたオリオンとさそりは敵同士。さそり座が上ってくると、 オリオン座はさそりから逃げるように地平線に沈み、永遠の追いかけっこをするよう になったといいます。


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