明治30年(1897)12月、初めての卓上形電話機としてデルビル磁石式甲号・乙号の2種が登場しました。当時、電話機の発達にエポックを画したものといわれ、電話の実用価値を増すと同時に装飾品としても役立つようデザイン面にも細かい注意が払われています。この頃から電話需要は増え続け、鉄道馬車の車内に電話売買広告が出るほどでした。なお、1個毎の付加使用料年額6円が必要でした。