明治2年(1869)12月25日、東京〜横浜間で電信事業が開始されました。この時使用された電信機がブレゲ(Breguet)指字電信機と呼ばれるもので、文字の書かれた円盤の上の把手を動かして通信する方式のものでした。この電信機は、印字電信機のように符号を用いる必要がなく、円盤上の文字を指し示して通信を行なう方式で、初めて電信に従事するものにも容易に扱えるものでした。この時指揮したのが、英国人G.Mギルベルトでした。当時は、欧米の制度や技術を取り入れるために、彼のような多くのお雇い外国人が日本に招かれていました。