ABC キルト会報

vol.7 若葉号






世界をかけるABCキルト
西村雅宏

最近の住専問題や薬害エイズ問題、TBS問題にみられるように、今、多くの国民は 、政府をはじめ官僚、大企業経営者、学者、マスコミ宗教者に対して、大きな不信感を 抱いています。そして、日本は今何かしら自信を無くし、批判ばかりが充満し、内向き になり世界の動きを見ようとしていません。

しかし、ABCキルトは、昨年のタイのエイズ会議以降、どんどん国際化しています 。カナダのバンクーバで開催される第11回エイズ国際会議にABCキルトは、参加し ます。今回は、単独でブースを開設することはできませんが、Niftyserveのエイズフォ ーラムのご好意により、ブースの片隅を使わせて頂くことになりました。堤希代子さん と辻紀子先生が出席します。

福岡市立こども病院の検査技師で、エイズ救済のためのNGO活動に取り組んでいる 真子俊博さんが3月29日ベトナム中部・フエ市のエイズの実態を調査するため、福岡 空港を出発しました。

廣中博見君の撮った「アジアのひ素中毒、タイのエイズ」の写真展を5月2日〜7日 までアミカスギャラリーで開催します。 さらに、夏休みに昨年訪問したタイのチェンマイの村にスタディツァーを計画し、フ ァンの保育園の支援を具体化していく予定です。

インターネットやパソコン通信で世界が近くなっています。ブラジルからは、CRI の定森さんからE-MAILが届きました。ブラジルでも血友病の方で血液製剤で感染した人 たちがいるそうです。日本の現状を伝えると、ブラジルでも働きかけを始めるそうです 。

****************   題名:Hello, I'm in brazil    *****************
* Date: Sun, 24 Mar 1996 11:31:44 -0300                          *
* TO:crispbr@mandic.com.br                                      *
*  定森徹 ですこんにちは                                       *
* お元気ですか?  僕は今、ブラジルにいます。                     *
* 例の感染児ケアホームはやっと役所の認可がおりました。      *
* まだ役所はぶつぶつ言っていますが子供を引き取り始めることができ *
* ると思います。まあ、こっちの法律やら認可やらは非常にややこしく  *
* て大変です。                           *
* こちらでインターネットに加入したおかげで日本との連絡がただ同然 *
* でできるようになりました。もしなにか面白い情報などありましたら *
* メールをお願いします。それではABCキルトの皆様によろしくお伝 *
* え下さい。                               *
******************************************************************
E-mail  CRIの定森さん  crispbr@mandic.com.br        
         ABCキルトJAPAN(西村)QWG00550@niftyserve/.or,jp 
 E-MAIL・FAX番号をお知らせください。パソコン通信で楽に安くできるようになり
ました。地球の裏側のブラジルに簡単に送れますよ。






キルトとおばあちゃんと私
満生智子

私の祖母綾野は93才で、今年の1月10日に他界しました。 明治生まれらしく何かしていないと気の済まない性格で、「何か、私に出来る仕事はな かね。」と言っていました。(毎日の洗濯「全自動洗濯機」と、草取りはおばあちゃん の仕事なんですヨ)

そんなある日の会話を紹介します。 ABCキルトの例会が終わり、帰宅(土曜日)

 ともこ 「ただいまあ、キルトを預かってきたヨ−」
 あやの 「明日からの仕事が出来たね、うれしかぁ」
 ともこ 「ということは、今夜中にアイロンをかけとかないかんちゃね」
 あやの 「そうたい、きつかったら無理せんでよかよ」      
 ともこ 「いいやぁ、だいじょうぶよ、するよ」                
次の日(日曜日)    
 ともこ −遊びに行く用意をしている−
 あやの 「アイロンかけたなぁ〜?」
 ともこ 「ごめん、きのう ねむくなった」
 あやの 「せっかく今日から仕事があると思ったのに」
 ともこ 「今夜 帰ってからするけん」
 あやの 「本当ね?できんことは言わんとよ」
 ともこ 「そうやね その内 きっとするけん 行ってきま〜す」
 あやの 「そのうちって いつやろか」
 せつこ 母  「さあね、今日は相撲があるよ」(今日は、あきらめて下さい)

……と このような会話をくり返しながら、キルトは、仕上がっていくのでした。 例会で、仕上がったキルトを渡して帰宅すると

「あれで、良かったとね、何かいいよんしゃれんかった?」

と必ず尋ねていました。

「喜んどんしゃった」

と言うと、ほっとしていました。第3者に渡すというので、緊張しながら縫っていたようです。

「無理したらいかんすよ、疲れたらやめんしゃい」

と、 私達は何回も言っていましたが本人は、

「何もせんとが一番つかれる」

と楽しそうに縫っていました。  昨年の11月頃までキルトを縫うことが祖母はとても幸せだったと思います。 家族一同たくさんの仕事をくれたABCキルトに感謝しています。 本当にありがとうございました。おばあちゃんの生きがいでした。   

  
�がががががががががががががががががががががががががががががががががががが�
�Π縮遒�ばあちゃんには、たくさんのキルトを仕上げていただき、ありがとうご��
�Δ兇い泙靴拭�                                                          ��
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�がががががががががががががががががががががががががががががががががががが�






ABCキルト・ベビ−ブロック便り
永田 和恵


福岡市東区を中心に、ABCキルトの支部として活動を始めたのが、平成6年4月。 キルトの作成と、毎年1回エイズに関係するイベントをするのが、活動の中心です。 会員のなかには、会報を送るだけの人もいれば、キルトを月に2〜3枚作成してくれ る人もいて、その人の出来る範囲の活動で無理せず、まさに「出来ることから始めよう 」をモット−にするABCキルトらしい支部だと思っています。イベントとして、エイ ズ講習会、バザ−、展示会と活動を展開してきましたが、去年は、かねてから支援して きました「HIV告訴を支える会九州」が主催する「櫻井よしこ講演会」の実行委員会 に参加し、時期的にも世論が薬害エイズに対して盛り上がって来た頃でしたので、講演 会の裏方だけに止まらず、署名集め、ビラ配りと、活動してゆくことが出来ました。 「支える会」に、べビ−ブロックが入会した時から会員で、関係書籍を廻し読みして おりましたので「エイズ犯罪血友病患者の悲劇」の著者でもある櫻井さんに会えること は、私達にとって感激でしたし、人気ニュ−スキャスタ−に会えるということで、ワク ワクしておりました。講演会は、900人近く入場し、大成功を納めました。薬害エイ ズに対する櫻井さんの真摯な態度と地道な取材から得た知識、洞察力の深さに、感動し 、本を一冊読み終えたような満足感を得ることが出来ました。  そして、原告の方々の訴えは、悲劇であり、厚生省、製薬五社に強い憤慨を覚え、病 気をかかえ苦しんでいる原告に対する差別、偏見をするこの社会とは、何なのだろうと 考えさせられました。エイズは社会が置き去りにしてきた問題をいくつも提起してきま した。ABCキルトで、エイズと向かい会って、自分の中にある偏見や差別があぶりだ され、「支える会」の活動で、国が犯した犯罪を教えてくれました。

講演会が、終わった頃より急速に薬害エイズは、和解の方向へ進んでゆきましたが、 和解と解決とは、別の問題です。

「支える会九州」は「支える会福岡」となり告訴の支援と福岡においての十分なHI V治療を実現するための取組みを続けてゆきます。

公演会の会場で私達は、キルトを30枚ほど飾りました。色彩かなキルトに、実行委 員も入場者も集まり、キルトに触れて、こんなに美しく、暖かな形でエイズと私達を結 ぶものがあることを、知ってくれたと思います。

べビ−キルトを縫いながら薬害エイズの話しをすることで、べビ−ブロックは、「A BCキルト」と「支える会」の活動を同時に、自然な形でやっております。会員不足、 資金不足と悩みの種は尽きませんが、気負わずに、エイズが繋げてくれたこのボランテ ィアを、長く続けてゆこうと思っておりますので、これからも「ABCキルト・ベビ− ブロック」をよろしくお願いいたします。  

ABCキルト横浜支部

桜の季節を迎えようとしていますが如何お過ごしでしょうか。  茅ヶ崎市立梅田中学校(小川校長)では、毎年卒業記念にひとつのボランティアを卒業 生にしてもらっているそうで、今回のキルト作りに先生方もご一緒に130名ほどが参加 されました。

又、準備からキルトの指導などは、藤沢の太田さん、西さんが中心になってやって下 さいましたが、土曜日の午前中に一クラスが一枚のキルトのトップを仕上げるところま でしたい、とのことでしたので最後は時計を見ながら何とか全クラス終えました。

取材もあり翌日各新聞に載り問い合わせが相次いで大変な反響で、そのあと三日間延 長して一般の方に参加していただいてさらに何枚かのキルトが仕上がりました。

夏休みには私たちのキルトも加えて茅ヶ崎保健所でキルト展をする予定になっていま す。先日も春休みに合わせてYMCAが中心になって神奈川レッドリボンウィ−クがあ りABCキルトにもスペ−スをとって下さいましたので、川崎グル−プと合同でワ−ク ショップをし若い人たちが参加してくれました。今後も継続していくことになりそうで すので横浜周辺、神奈川県内のABCキルトのグル−プに呼かけて交流の場にもしてい きたいと思っています。(次回は8/9〜8/11神奈川エイズウィ−ク)それとイベントの ときに配る会報がなくなってきました。古いものでも結構です50部か100部ついでのときにお送り下 さい。

会員になりたい方が増えてうれしい悲鳴をあげております。 近々県のボランティアサポ−トセンタ−がオ−プンしますので、ここにもうひとつAB Cキルトのグル−プを作っていただこうと考えています。


東ネリ−・・・・ (マレ-シア出身)

寒中お見舞申し上げます。お元気ですか?

 昨年新聞の報道によりこの活動を知った私たちは「できることから始めよう」と昨年4 月に有志6人で集まりキルト作りを始めました。いまは16人にも増えて、月に1回無理 のない形でこのボランティア活動を続けていこうと考えています。

 このたび私たちと八潮ABC Quilt memberで作ったBaby Quil t(7枚)を送ります

年会費について

今までは会費なしでこの活動をしています。ぜひ今年4月から会費を集めますので 4月中に年会費を送ります。よろしいですか。







学校だより「高崎市立八幡中学校」
宮田真理子

日増しに暖かさを感じる頃となりました。群馬では、梅の花が、5分咲きの状態です 。福岡は、春がすぐそこという暖かさなのでしょうね。

早速ですが、今回初めて、ベビ−キルト作りに挑戦し、3枚のキルトを送らせていた だきます。

保健委員や保健だよりを通して、まず、ベビ−キルトについて紹介しました。そして 、実際に市内の中学生が作ったキルトをお借りし、展示したところ本校の生徒もやって みたいという気持ちになったようです。

高崎市では、平成5年〜7年の3年間文部省の指定を受け、エイズ教育を行って来ま した。「エイズ」という言葉を聞いて、「自分には関係ない」と思っている生徒もまだ いると思います。

ABCキルトの会の「できることから始めよう」の合言葉にならい、八幡中でも、「 できることから始めて見ました。」1年生、2年生は、保健委員を中心に、3年生は呼 かけたのが1月になってからで、入試の関係もあり、有志を中心に作成しました。

キルト作りの際、「布を提供してくれる人、本を貸してくれる人、キルトを作る人、 キルトを届けてくれる人」色々な人の力を借りて子供たちのところに届いているという 話しをしました。

八幡中でも、色々な布が使用してあるのは、生徒や先生方が提供してくれたものです 。今回キルト作りに参加してくれた生徒が、このような機会があったら、是非また参加 したいと言ってくれたことが、とても嬉しく思いました。

ひとつお願いがあるのですが、昨年はベビ−キルトをタイの病院に贈られたとのこと ですが、写真などで、その様子がわかるものがあれば送っていただきたいのです……。 生徒たちが、キルトを作りながら、「このキルトは、どこの国の赤ちゃんが使ってくれ るのかなぁ」と、楽しみにしていたものですから…

それでは、まとまらない文で申しわけありません。最後になりましたが、お体に気を つけて、ABCキルトの活動を続け下さい。







学校だより「高崎市立第一中学校」
松村文子

   桜の開花宣言を聞き春の暖かさも、もうそこまで来ていると心弾むこの頃です。昨年 に続き、今年も保健委員の生徒と親、そして、校内からの希望者でベビ−キルトを製作 しました。

今年は群馬県高崎市が文部省よりエイズ推進地域に指定され、3年目で発表の年でも あり、このベビ−キルトも、その場で展示されました。その時に製作者の感想等もつけま したので、そのまま送ります。

また、来年度も製作したいと思っておりますが、「先生このベビ−キルト、本当に使 われるの?」とか、いろいろと意見がでます。もし、そちらにベビ−キルトを使ってい る子供たちの写真があるようでしたら、送っていただければ幸いです。

製作する子供たちにとっては、とても励みになると思います。よろしくお願いいたし ます。

皆様方の今後のご活躍をお祈りいたします。



学校だより「高崎市立第一中学校 感想・メッセージ」

1年生と2年生が協力して仕上げました。針を持つのは苦手で最初は大変でしたが一 針一針縫いながらエイズについて話やベビーキルトの話ができて勉強になりました。私 たちが作ったキルトが一日も早くHIVに感染した赤ちゃんや子どものもとに届いて役 立ってほしいと思います。


昼休みと放課後を使って、みんながそりぞれの思いをこめて完成しました。エイズの 赤ちゃんや子どもたちがエイズに負けないように、このキルトを使って、ゆっくの体を やすめてほしいと思います。そして希望をもてるようなイイ夢をみてほしいと思います 。みんなで来年も作ろうと約束しました。


「誰かのために、何かを一生懸命やることは、とてもすばらしい。」これが今回、ベ ビーキルト作りで私たちが学んだことです。 エイズの赤ちゃんや子ども、HIVに感染した赤ちゃんや子ども、私たちには想像も つかない現実の中で、何をどうしてあげたらいいのかもわかりません。しかし、何かし てあげたい。こんな気持ちからこのキルト作りを始めました。キルトに包まれた赤ちゃ んに私たちの気持ちが届いて元気になってほしいと思います。


昨年に続いて2度目のベビーキルト作りをしました。エイズについての知識は年々増 えるのですが、やはりエイズを身近なものとしてとらえることはおとなの我々も難しい ものがあります。そんな中でこのキルトを作成することによりエイズを身近なものとし てとらえられるようになりました。「できることから始めよう!」・・・・このことばを合 い言葉に、来年もこの活動を続けていこうと話し合いました。


一番最初に先生からベビ−キルトを作る、ということを聞いて何かな?と思いました が、説明を聞いてよくわかりました。日本以外の国にいくのだから『がんばって作ろう 。』と思いました。ベビ−キルトを作っている時も、みんなと協力して楽しく出来たの でよかったです。あと、裁縫の勉強にもなったのでとてもよかったです。  外国で、ベビ−キルトがたくさん役立てばいいと思います。2年生になっても、こう いうのがあったら手伝いたいと思います。


このベビ−キルトは、いろいろな布を使って作りました。うさぎや、ねこ、ハ−トな どかわいい絵が布で作ってあります。 このベビ−キルトを使っていただいて、赤ちゃんが、すくすく育ってくれたら、私達は とてもうれしいです。気に入ってもらえるかわかりませんが、どうぞ使って下さい。


この『ベビ−キルト』は、八幡中のたくさんの人々によって作られたものです。色 の 配色、デザインなどに気をつけて作りました。難しいところもありましたが、心をこめ て一生懸命がんばってやりました。うまくできていないところもあると思いますが、大 切に使って下さい。


このベビ−キルトで、体などを温めて、健康な体でいて下さい。 作る前は、一体どんなものになるか心配でしたけれど、作り終わってみると、とてもか わいく、みんなで作ったから嬉しさも倍以上でした。


私は始めてベビ−キルトを作りました。手芸は好きだけど、人の役に立つことなんて したことはありませんでした。ベビ−キルトは、赤ちゃんが使うものなので、動物の顔 などで飾ってかわいらしいものになってよかったです。作っている時も、できたらどう なるのかと、わくわくして楽しみでした。人の役に立ちたいと思っても、なかなか国際 的な範囲でそれをするのは難しいけれど、これも一種の、ボランティア活動になると思 います。自分にとっても、いい経験になりました。


今回、とても貴重な体験をした、と思っています。私は、とても楽しくベビ−キルト づくりにとり組めたし、みんなに使ってもらえる、という大きな喜びを得ることができ たからです。縫った後が曲がってしまったりと、ちょっと失敗したりしたけれど、“私 がやっていることは役に立つこと”なんだと思い頑張りました。また、みんなで協力し て作ったので、気持ちもいっぱいつまっていると思います。このベビ−キルトづくりに 参加できて、よかったです。


今回、私達が作ったベビ−キルトが、上手に仕上がって、良かったと思います。私は 、失敗したところがあって、みんなに、迷惑をかけたかもしれませんが、自分だけの、 オリジナルのうさぎができました。もしも、また、こういう機会が、あったらぜひ参加 したいです。





◎[いまこの人は]タイの保育所支援、広中博見さん

西日本新聞 4月19日(金)朝刊

◎村がなくなるかも・・・・・・・・・・・・・・

「とにかくひどい。最初に行った村では、どの家でもだれかがエイズを発症していた」

。昨年9月、タイで開催された第3回アジア太平洋エイズ国際会議に民間援助団体「A BCキルトジャパン」(事務局・福岡市)の1員として参加。その足で、会議で知り合 ったエイズウイルス(HIV)感染者やエイズ患者の住むタイ北部の村々を訪ねた。 

                      ある村の学校では、子どもたちの親の8割が患者・感染者だと聞いた。働き盛りの男 性がエイズに倒れ、寝込んでいる姿を方々で目にした。出稼ぎで売春して感染した女性 が帰郷し、また、男性が買春で感染し、そして、家族に感染。しかも、この地域は世界 有数のアヘン生産地で、注射の回し打ちによる感染も多い。「エイズで村がなくなって しまうかもしれない。そんな深刻さは想像したくなかった」 

◎ヒ素中毒調査も・・・・・・・・・・・・・・・・

ミャンマーとの国境に近い町、ファンにある感染者らの共同作業所で、ある女性が心 情を吐露した。「エイズにかかった男たちはすぐ死んでしまう。でも、私たちは子ども を守るために生きていかないといけない」          

病気を患いながらも夫が死亡したり、蒸発して働かざるを得なくったり母親たちが子 どもを預けて軽労働に従事でき、しかも、保母は感染者という保育所を、作業所では計 画していた。月々2万円ほどあれば、保母の給料は出せるという。その1助に、会の活 動の1つとして「ファン保育所を助ける会」をつくり、今、保育所の運営資金を募って いる。                     

本職は福岡市博多保健所の環境監視員。1987年から3年間は有害物質の専門家と して国際協力事業団(JICA)からタイ環境庁に派遣され、ある村で風土病といわれ ていた病気をヒ素中毒と解明。帰国後も年に2カ所のペースで、アジア各地を回り、非 政府組織(NGO)の活動でヒ素中毒の調査を続けている。話せる言語も英語やヒンデ ィー語など5つ。3年前に入ったABCキルトでも、外国からの招待者の通訳を行うな ど精力的だ。         

◎こうありたいと願う・・・・・・・・・・・・・・・・・・        

ボランティアは自分のやりたいことを自分で探してやるもので、人間の生きがいと なるものだと思う」

こうした考えは学生時代に3年間インドを放浪した経験が大きく影響している。不慮 の事故で相次いで友人を亡くし、「人生って一体どんなものなのか」と渡印、たく鉢し ながら回った。

「あのとき、こうありたいと願うことを体得した。それが道にかなうものであれば必 ずチャンスは訪れると思うようになった」  

タイの保育所についても「つくらなければ」という気負いはない。「心の負担になる のはボランティアの域を超えている」からだ。

保育所建設が目的なのではなく、完成後も息長く支援していくつもりだ。   

HIV感染者が45万人というタイでは、もはや「エイズを隠せる状況」ではない。 8月には、会で視察旅行団を組み、キルト配りを兼ねて、エイズ汚染地帯を訪ねる予定 だ。「もっと多くの人がタイ北部に行き、彼らと接触することが大切だと思う。遊びな がらもぐっと意義ある旅ができると思います」(神屋由紀子記者) 

◇広中さんの写真展「アジアのヒ素中毒、タイのエイズ」が5月1日〜17日、福岡 市南区の同市女性センター・アミカスで開催。2日には講演も行う。 







ベトナムのフエ市でのエイズおよび寄生虫の調査と NGOによる小児医療センター設立 福岡市こども病院検査科 真子俊博

東京のNGOよりフエ市でエイズ検査と実態調査ならびに寄生虫調査をしてほしいと の申し出があり、2月29日より3月9日までベトナムのフエ市に行ってきました。

フエ市は人口30万人の小さな都市ですが大学・医科大学や官庁さらに市場や経済の 集まるベトナム中部フエ省を統括する重要な都市です。ベトナムは今自由解放政策(ド イモイ)により外国の融資や資金援助が盛んになり急速な経済上昇がみられるようにな りました。しかし、これらはハノイやホーチミンにかぎられ中部地域はまだ貧困に苦し んでいます。現在でも路上で生活をしている人や栄養不良の子供達が多数認められます 。

フエでは売春婦は少ないのですが、薬物常習者が多くそのためエイズの蔓延を心配し ており衛生行政当局から予防対策や活動状況をみてほしいとのことでした。 エイズ対策は、中高校でのエイズ教育や検査の無料化さらに街頭や病院などでのエイズ 予防の看板等で啓蒙活動に力を入れています。しかし、一般には関心度は低く買売春な どもさかんとのことでした。

麻薬患者・売春婦再教育センター所長の話しでは麻薬患者は4割、売春婦では1〜2 割がHIV感染者で、感染者に対して特別な扱いはしないとのことでした。検査機関は 衛生研究所のエイズ対策室が無料で検査していますが、あまり件数は多くなくまとめて 検査するので日数がかかるようでPA法とウエスタンブロット法で検査しています。

今回の訪問で一番私が心動かされたのは小児の健康問題でした。感染症の蔓延と寄生 虫の感染が小児に重大な影響を認められており、栄養不良や発育障害、高い乳児死亡率 が認められます。フエでは小児を専門に扱う病院がなく、現地NGOでも小児専門の病 院建設を望んでいました。私が福岡市のこども病院に勤務していますので、小児医療セ ンターの設立についての支援、援助をフエ市役所や医科大学より強い要望として出され ました。

帰国後、色々とあたっていたところ、日本のNGOより資金援助の申し出があり、小 児医療センターを設立する準備がととのってきました、しかし、医療設備や器材の問題 、医師・看護婦の技術研修など問題があります。さいわい医療機器や器材(中古品)集 めや輸送資金の事に関してはマスコミが協力を申し出ていますので、少しづつですが設 立に向けて進んでいます。施設の準備や設立のための話し合いは順調に進み、現地での 受け入れ(場所、建物)日本大使館の援助が得られるまでになってきました。国際交流 は、NGOの方が進んでおり、どんどん引っ張って行きたいと思います。

今後、小児医療センターの設立にむけて支援の輪を広げていきたいと思っています。 また、フエの衛生研究所では日本で使用しなくなったガラスのシャーレーや試験管、ピ ペット類など細菌、寄生虫、食中毒、水質、大気検査にかかわる器材や消耗品が不足し ていること、さらに技術的な情報や文献を入手したいとのことで支援の要望がありまし た。フエでは技術交流を含めた国際貢献を求めており、熱帯病の技術研修センターの設 立も合わせてゆきたいと思っています。

みなさんの温かい支援、援助をお願いします。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







ABCキルトJAPAN '95年活動報告
'95年 2月25日(土) 定例会 アミカス アジア太平洋国際エイズ会について出展参加決定
3月15日(水) 事務局会議アジア太平洋国際エイズ会に関して具体案の検討,エイズ関係の勉強会について(西村担当)
3月25日(土) 定例会 アミカス
4月19日(水)「アジアのエイズを考える会」 発会式
4月22日(土) 定例会 総会 アミカス
5月 8日(日) フリートーク&キルトづくり、宝塚市立女性センター・エル 〜 「女性とエイズを考える会」 キルト貸出し
5月17日(水)「アジアのエイズを考える会」 マレーシアの風俗 安河内君
5月27日(土) 定例会 ABCキルト会報 Vol.4 発行
6月15日(木) 福岡ガールスカウト リーダー会 ABCキルトについてのお話とキルト作り
6月21日(水)「アジアのエイズを考える会」 宇治先生
6月24日(土) 定例会
7月 1日(木) ウテ・クレーマーさんのワークショップとお話
福岡市婦人会館あいれふ
「いきいきとつながる」ブラジル・モンチアズールのファベーラにて
7月19日(水)「アジアのエイズを考える会」
7月22日(土) 定例会
7月24日(月) アジア太平洋エイズ会議について話し合い
7月28日(金) 女性協会施設利用者懇談会 出席
8月 ふくおか女性まつり'95 参加決定打合せ
8月16日(水)「アジアのエイズを考える会」
8月26日(土) 定例会
9月 9日(土) アジア太平洋エイズ会議 最終検討会
9月13日(水) アジア太平洋エイズ会議 タイ・チェンマイ 第1陣出発
9月15日〜20 ベビーキルト展 ABCキルト横浜支部
フォーラム横浜ランドマークタワー13階 交流ラウンジ 1周年記念
9月17日〜22日 アジア太平洋国際エイズ会議開催
9月17日(日) オープニングセレモニー ブースNO.17
ABCキルト会報 Vol.5 発行(タイ・チェンマイから発送)
9月19日(火) メテーン郡サンブラヤー村 訪問
9月20日(水) チェンマイ県ブラオ村、ランプーン村 訪問
9月21日(木) チェンマイ大学病院小児病棟 訪問
9月22日(金) 子供支援基金の孤児院 訪問
9月26日(金) バンコク SIAM CARE 訪問
10月 4日(水) 女性まつり関係打合せ
10月 9日(月) 女性まつり関係打合せ
10月18日(水)「アジアのエイズを考える会」
10月21日〜28女性まつり'95(公募企画)
"一緒に縫おうベビーキルト'95"〜 愛と癒しのベビーキルト〜
内容: 全国からの中学校、高校生製作のベビーキルト展示
パネル・写真によるアジア・太平洋会議報告世界のエイズポスター展示
10月25日(水)トーク&トーク 「アジアのエイズ」アミカスホール
ゲスト アイサ・見原、宇治光治、花田泉さん
11月15日(水)「アジアのエイズを考える会」 青年の船でキルト製作 花田泉さん
11月21日(火) 福岡市立子供病院へ キルト10枚贈呈
11月22日(水) キルト展とトーク 九州芸術工科大学にて "創ing Tomorrow"
-私たちに何が出来るかーボランティアからの報告ー
講師 西村 ベビーキルト 40枚 展示
11月23日(土) 宮崎県都城市役所保健課主催 エイズ講演会にて
参考資料「いきいきと生きる」ABCキルト会報」配布
11月25日(土) 定例会
12月 1〜10日 台湾、世界エイズデー、台北市市庁舎にて
ABCキルト展示、20枚出品後現地19病院へ贈呈
12月 2日(土) FBS「こんにちは福岡県です」紹介番組放送
12月20日(水)「アジアのエイズを考える会」 忘年会
12月23日(土) 定例会
'96年1月17日(水)「アジアのエイズを考える会」
1月18日(木) ストップエイズキャンペーンによる寄付金の授与式 FM福岡
1月27日(土) 定例会
1月28日(日) 櫻井よしこ講演会 キルト展示 30枚    ' 95年 キルトの貸出し
5月8日〜宝塚市立女性センター・エル女性とエイズ」 企画講座
6月1日西福岡高校文化祭
6月15日長丘中学校エイズ講演会
11月11日〜福岡女子大かすみ祭
11月22日九州芸工大キルト展とトーク



世界エイズデー佐賀県神埼保健所
関連佐賀市佐賀保健所
福岡市城南保健所



95年ベビーキルトの贈り先
9月22日タイ(第3回エイズ会議で)186枚
10月22日福岡、日本人2枚
11月 4日台湾、台北20枚
11月21日福岡市こども病院10枚
12月 2日タイ、ランプーン15枚
合  計233枚



  
キルト作製グループ
Wisteria(教会、枚方市)
徳島女性女性センター
多摩南生活クラブ50枚
苓明高校(熊本)
河浦高校(熊本)
三会中学校(長崎、島原市)
高崎経済大学付属高校(群馬県高崎市)11枚
上石神井中学校(東京都)38枚
横浜支部(横浜市)33枚
宝塚地区民生会
福岡ガールスカウト26団
川崎支部(川崎市)10枚
杉森女子高校(福岡県柳川市)
梅林中学校(福岡市)
清瀬第三中学校(東京都清瀬市)120枚


その他各地の個人で縫われた方々ありがとうございました !!



   平成8年度事業計画

     

定期事業

   
◎ABCキルトJAPAN定例会
      毎月第4土曜日13時〜  アミカス
◎アジアのエイズを考える会  毎月第3水曜日18時〜
      福岡市役所601号会議室
◎世界をかけるABC
  タイ語教室       毎月第2土曜日18時〜
      アミカス
  マレー語教室      毎月第4土曜日18時〜
      アミカス


 催し物・国際会議

◎アジアの環境を考える
  アジアのひ素中毒の写真展と講演会
    5月2日〜7日  アミカスギャラリー
  講演会 
    5月2日 午後18時〜  アミカス視聴覚室

◎第11回国際エイズ会議  '96年7月7日〜12日
    カナダ、バンクーバー

◎スタディツァー(一般参加20名)
        '96年8月25日〜9月1日
        タイ、チェンマイ県を中心に

◎報告会   11月予定  アミカスホール


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