MASUDA/KyotoTIMES


1960年頃

酒造り


 オートメーションとかバイオとか言われる現代だが、私たちは何より、季節感と酒の個性を大切にしたい。
日本文化は農業と醸造によって育まれてきた。酒は日本の文化そのものであり、飲むにも、ある種の覚悟が必要。
酒は決して人の意のままにならないものである。 手造りがよいとか、悪いとか、手造りであるかどうかは造る人の考えだし、飲む側はその人の好みや懐具合で選べばよいのである。 それより酒に対する感覚、鑑賞能力をみがいて、楽しみを大きくしてほしいと言うことである。
 自分の好きなものの作り方を知ることは、その楽しさを倍増させる力があると思う。

酒造風景 酒米を蒸す図 造りの図
1956年 1957年 1958年

酒造仕込みの図 酒を造る小道具
の図
酒をしぼる図
1959年 1961年 1962年

稲垣稔次郎 作

型絵染・紙 520mm×360mm