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神事に用いる塩を「御塩(みしお)」と呼びます。倭姫命(やまとひめのみこと)が「ここで作りなさい」と教えたとされる二見町汐合(ふたみまちしおあい)で、古式のままの塩作りが続けられています。海水を得る「御塩浜」は、内宮を流れる五十鈴川が海に到達する辺り。「入り浜式塩田(いりはましきえんでん)」という古くからの方法で、御塩作りが行われます。まず、夏の土用(1年中で最も暑い時期)に潮水を汲み、天日にさらして濃くします。それを釜で一昼夜かけて煮詰め、荒塩にします。さらに三角錐の型に入れ堅塩に焼き固めて出来上がり。もう日本ではほとんど見られなくなったこの製塩法は、貴重な存在ですがたいへんな作業でもあります。 |