解説 |
「ぬれおんな」とか「ぬれおなご」、「ぬれよめじょ」など
と言われたりもするようです。石燕の画では人面蛇体に描か
れていますが、単にずぶぬれの女性の姿で現れたりもするよ
うです。一般に海の妖怪といわれます。
姑獲鳥の項目でもあった、
子供を抱いて現れて抱いてくれと
頼む、その子供がどんどん重くなる、といった形式の話が島
根県に伝わっています。ここでは濡女は牛鬼
の斥候で、赤子
が重くて手から離れないでいると、牛鬼が現れてつき殺され
るそうです。そのため、頼まれて赤子を抱くときは、手袋を
はめて抱いて、逃げるには手袋ごと投げ出す必要があるそう
です。
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