画図百鬼夜行 風之巻
(国立国会図書館所蔵)
解説
ぬっぺっぽふとかぬっへっほふと呼ばれる妖怪は、廃寺や墓地に現れて、 寺から町中をうろうろします。何か目的があるのかもよくわからず、 意味もなくあたりを散歩するようです。とても変な姿の妖怪で、 ぶよぶよとした肉の塊に手、足がついています。のっぺらぼうとは 名前が似ていますが、種類は違うようです。死者の腐肉が集まっ て変化した妖怪ともいわれ、気持ちの悪い妖怪です。
江戸時代の妖怪カルタに「のでらをのぞくのつぺつ坊」とあります。