百鬼徒然袋 巻之中
(国立国会図書館所蔵)
石燕曰く
如意は痒ところをかくに、おのれがおもふところにとどきて、心のごとく なるよりの名なれば、かく爪のながきも痒ところへ手のとどきたるばけ やうかなと、夢心に思ひぬ。
解説
この如意も仏具で、僧が手に持つ棒状の木なのですが、孫の手の ように先がまがっているので、痒いところへも自在にとどくという ことで、如意自在という名前がついたわけです。