「トラカレ」ってなぁに? 

--- 「ことばの自然習得」を科学する世界最小のカレッジ ---

 ヒッポファミリークラブには「ことばと人間」をテーマに12年前から研究を続けているトランスナショナルカレッジオブレックス(通称トラカレ:東京渋谷)があります。
 トラカレでは、ヒッポの多言語活動をふまえ、学生達が、ことばを自然に身につけるヒッポの自分自身の体験を出発点に様々な研究をしています。
 ことばは一見とても複雑な構造を持っています。その難解なことばを環境さえあれば誰でもいくつでも出来るようになるから不思議です。私たちが話していることばは、音声も文法も誰かが人工的に作り上げたものではなく、自然の存在である人間が長い時間をかけて自然に作り上げてきたものです。トラカレではことばを自然現象としてとらえています。
 トラカレでは、通常の授業の他に、「フィールドワーク」と呼ばれる自主研究の時間があります。このフィールドワークには、赤ちゃんのことばを通して人間のことばについて考える「赤ちゃんフィールド」、人間の言語音声の秩序を探る「音声フィールド」、漢字を共有している中国、韓国のことばを考えにいれながら、古代日本の書物を読み解く「記紀万葉フィールド」などがあります。
 このカレッジには、先生や専門家もいませんし、学年やクラスわけも、さらに試験もカリキュラムもありません。ヒッポのことばの体験をベースに、協力者のかたがたとともに、カレッジの仲間と協力しあいながらそれぞれの研究を進めています。最近では文字の研究、DNAなどのフィールドにも挑戦しています。
 これらは一見するとバラバラな分野のように見えますが、すべてが「ことばとは何か」ということでつながっています。
 またこれらの研究から 「人麻呂の暗号」 「フーリエの冒険」 「量子力学の冒険」 などのベストセラーも生まれました。


ご質問・お問い合わせは rin@pchem1.chem.sci.hiroshima-u.ac.jp か、 もしくは
言語交流研究所・ヒッポファミリークラブ
本部/〒150 東京都渋谷区松涛1−4−7
エース松涛ビル3F
TEL.&FAX. 03-3467-6151
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