終戦後、深刻な硬貨不足から公衆電話の再建がなかなか進みませんでした。そこで登場したのが、紙幣を投入する紙幣式公衆電話でした。硬貨用装置を取り外して、箱の上部に幅の広い紙幣投入口が設けられ、硬貨でも紙幣でも使用できるという説明をした大きな掲示板がつけられました。料金は自己申告制だったので、この公衆電話は利用者の良心を信じる信用式公衆電話でもありました。