昭和30年(1955)代の末、通話路方式をアナログ空間分割とディジタル時分割で比較した結果、その当時の技術では通話路ディジタル方式は品質的には実用に耐えうるが、コストの面で通話路アナログ方式より不利と判断されました。その後半導体技術が急速に進歩し、コストも抑えられるようになり、ディジタル時分割通話路方式電子交換機は実用化の段階に入りました。そして、東京の唐ケ崎局で現場試験を行った結果、D-60ディジタル交換機として実用化され、昭和57年(1982)に東京の大手町局でサービスを開始しました。その後、このD-60交換機は市外系のディジタル化にあたっての中継交換機として急速に普及しました。