戦後、従来の3号電話機の性能をさらに上回る新形電話機の研究開発が進められ、昭和25年(1950)、性能、デザインともに世界の水準をしのぐ電話機として、4号電話機が誕生しました。“ハイ・ファイ電話機”といわれるほど感度が高く、そのためケーブルの細心化にも大きな効果をあげました。同年、東京・丸の内局など6局で商用試験が行われ、昭和27年(1952)から本格的な4号化が進められました。この頃、日本は朝鮮戦争による特需景気に沸き、産業経済全般が活気づき、東京の街はビルラッシュを迎え、そして戦後の電話復興とともに新たな電話需要が高まりました。