Education in Thailand
1978年度から教育制度の改革が行なわれ、従来の初等教育(下級4年、上級3年)、中等教育(下級3年、上級2年)に高等教育(大学、教員養成、技術職業教育および軍・警察系教育)制度は、わが国の制度と基本的に同じ小・中・高の6・3・3制に大学などの高等教育をつなぐ制度に改められた。
就学率は、小学校では9割以上、中等教育段階ではもだ4割強(前期中等)から2割強(後期中等)とみられるが、政府は前期中等教育の義務化(義務教育9年)に着手し、中等教育の普及に力を注いでいるので、今後就学率は上昇するものと思われる。
また、後期中等教育段階からの職業・技術教育の拡充も急いでいる。大学は全国に20の国立大学および26の私立大学があり、学生総数は約68万人(1991年)となっている。タイの教育行政は教育省は教育内容・方法の策定など初・中等教育(私立学校を含む)を所管する一方、国立・私立の大学はすべて大学庁の管理下におかれている。
タイの学校は2学期制をとり、小学校から高校までは5月下旬から10月中旬までが第1学期、11月から3月下旬までが第2学期とされ、大学は6月初旬から始まる。3月下旬から5月までは夏休みである。
タイの大学は、`外国人に対してはこれまでむしろ閉鎖的であり、日本人学生も散見されるが数は極めて少ない。しかし、名門大学のなかにも日本人学生を歓迎する気運が近年生じてきている。最近、日本語学習への関心が高まり、チュラロンコーン、タマサート、カセサートおよびタイ商工会議所大学などの多くの大学に日本語学科が置かれている。
|