カタクチイワシ

 カタクチイワシを塩茹でしたものを乾燥させた「いりこ(煮干し)」は,西日本を中心として家庭 では料理の出しとして欠かせない存在ですし,稚魚(シラス)を加工した「ちりめん」も良く賞味さ れます。
 広島県のイワシ網漁は福山市,大竹市,能美町などで盛んで,平成5年(1993)はシラスと合わ せて約13,000トンが漁獲され,加工された製品は「安芸いりこ」,「音戸ちりめん」の名で全 国的にも知られています。
 また,広島市内などでは行商の女性が新鮮なカタクチイワシ(小イワシ)を売り歩く姿が見られ,7 回洗えば鯛の味がすると言われる小イワシの刺身は,広島を代表する食文化の一つです。


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