核兵器廃絶に関する広島県宣言
人類史上最初の原子爆弾被爆の惨禍を体験した私たち広島県民は、
核兵器の恐ろしさと被爆者の今なお続く苦しみをかみしめ、再び、
広島・長崎の悲劇を繰り返すことのないよう、機会あるたびに核兵
器の廃絶を全世界の人々に強く訴え続けてきた。
しかしながら、今日なお、核兵器を保有するすべての国の核軍備
拡大競争が国際緊張を高め、世界の平和と人類の生存に脅威を与え
ている。
生命の尊厳を改めて確認し、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実
現に努力することは、現在に生きる私たちの責務である。
国際平和年に当たり、広島県は、国是である非核三原則を県是と
することをここに宣言する。
昭和61年(1986)3月22日
広 島 県
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