市章の意味

 緑に囲まれた学園都市,東広島市の限りない飛躍と発展を願って東広島の「ひ」の文 字を鳥の飛体で表現しています。
 東広島の二つの「ひ」は,堅く結びついた市民のきずなでもあります。鳥の胸を思わ せる位置の鋭い突起は,学園都市東広島市で学ぶ学究者のシンボルのペン先を表してい ます。
昭和49年(1974)7月制定 


美酒の香り漂う東広島市


 東広島市は,昭和49年(1974)4月20日賀茂郡内の西条町,八本松町,志和町,高屋町の 4町が合併し,広島県内12番目に誕生した市です。
 本市は,広島県のほぼ中央に位置し,緑豊かな自然環境に恵まれて早くから開け,古い歴史と文化 をもっています。市内には,五世紀前半に築かれたといわれる県内最大の規模をもつ三ツ城古墳や 奈良時代に創建された安芸国分寺などがあり,安芸の国の政治・経済・文化の中心地となっていました。 また,九州大宰府に通じる山陽道の駅として栄え,戦国時代には,中国地方西部に勢力を張っていた 大内氏の前線基地として,鏡山城が築かれました。そして江戸時代には,西条町に郡役所が置かれ, 宿場の機能も併せて賀茂台地の中心地となり,明治以降も,国・県の出先機関が置かれ行政の中心的 役割を果たしてきました。
 昭和48年(1973)2月,国立広島大学の統合移転地が西条町に決定したのを契機に,広島大学 を中心にした学園都市建設の気運が高まり,翌年4月に市制を施行しました。以来,学園都市の建設を 目指し,着実な発展をみています。
 また,昭和59年(1984)以来進めてきました広島中央テクノポリスの建設も,本市を含む 3市2町(呉市,竹原市,黒瀬町,安芸津町)において進んでいます。
“人間と自然の調和のとれた学園都市”を目標にした都市づくりも着実に進展し,平成4年(1992) 8月には,10万都市の仲間入りもしました。
 さらに平成5年(1993)10月に開港した広島空港をはじめ,山陽新幹線,山陽自動車道,東広島 呉自動車道などの高速交通網の整備も進み,広島広域都市圏の一体化の中,その要衝として発展して います。

酒 の ま ち



酒づくりの風景

 約300年の歴史を持つ酒造りは市の伝統産業で,現在10銘柄の酒が全国に出荷されている。 東広島の酒は芳醇で,切れがよく,白身の魚によく合う。この味わいは酒造りに使用する水(中硬水)と 独自の醸造法によって生まれる。平成7年7月には日本で唯一の国立酒類研究機関である国税庁醸造 研究所もオープンし,名実ともに日本の“酒都”を目指している。


国税庁醸造研究所



酒蔵の町並み


酒蔵の町並み

 旧山陽道沿いには酒蔵が立ち並び,赤レンガの煙突や白と黒で織りなすなまこ壁の町並みが昔風の 美しい景観を作り出している。冬の仕込み時期には酒の香りが漂い,酒郡の風情を感じさせる。 お茶屋(本陣)などの史跡もあり,旧山陽道の宿場町の名残を今に伝えている。


’95酒まつり

酒まつり


 毎年10月上旬に開催されるこの祭りは,全国の銘酒約700銘柄の試飲,名物料理「美酒鍋」を 囲む居酒屋,酒蔵で行われるクラシックコンサート,酒蔵の町並みを歩いて楽しむ「てくてくらりぃ」 など数多くのイベントが催され,10万人を超える観客で賑わう。


’95酒まつり

美 酒 鍋


 酒,塩,コショウだけで味付けをする独特な料理で東広島の名物である。 主な材料は鶏肉,白菜,白ねぎ,こんにゃく,ピーマン,にんじんなどで,作り方はすきやきに似て 簡単である。その昔,冬の酒造りの期間,蔵人が蔵の中で酒を用いて作り,食していた鍋料理が始まり である。


学園都市



広島大学

 市内には広島大学と近畿大学工学部があり,約15000人の学生が学んでいる。 大学の周辺には多数の学生アパートが建ち並び,若者が集う学生街づくりが着々と進んでいる。 東広島市は,恵まれた自然と歴史や文化を尊重しつつ,学術,技術,国際化の面で活発な交流が 行われることにより,人間と自然の調和のとれた学園都市を実現していくことを目標としている。


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