市章の意味

 上の細い部分が向島,下の広い部分が尾道市,その間の部分が尾道水道をそれぞれ シンボル化したものという説が有力。
 そのほか,尾道の別名”玉の浦”の名の起源である千光寺の玉の岩を象徴化した, あるいは足利氏の家紋(二引両)に由来するなどの説もある。


春うらら 前原専二

 尾道市は瀬戸内海のほぼ中央,広島県の東南部に位置しています。地形的には平地部 は少なく,市街地は海岸線に沿って帯状に形成されていますが,近年後背部の開発や海 面の埋め立てによって,都市部が急速に拡大してきました。
 市域には三つの島(向島・・・その東3分の1が尾道市,百島,加島)があるほか, 福山市をはさんで飛び地となっている浦崎町があります。
 また,河川としては市のほぼ中央部を東西に流れている藤井川のほかに七つの二級河 川があります。


坂  道

 東西に細長くのびる尾道は,前に尾道水道,後に千光寺山,西国寺山,浄土寺山の三山 をひかえ,文字どおり尾のような道を中心として開けてきた。千光寺山を中心として縦横 無尽に走っている坂道・石段には歴史があり,ロマンがあり,ふれあいがある。

尾道水道

 東西に細長くのびる尾道水道は,河を思わせるようである。海の銀座ともいわれる ように対岸に向かってフェリーが数カ所から走り,大きな貨物船から,漁を終え,家路 に帰る漁船までが波をけって走り去ってゆく。海に赤い光を落としながら沈む夕陽は, まことにすばらしい。


尾道市立美術館
グリーンランド
出会いの広場
 尾道駅に降り立って後ろを振り返れば,小高い山が眼に入ります。これが標高144 mの千光寺山です。
 この山の山頂から中腹にかけて千光寺公園が広がっています。
 春は,10,000本の桜,4,000本のつつじが咲き,初夏には約500本のふ じが紫とピンクの花をつけます。秋には,尾道大菊人形展が開催され,菊花薫る園内は 一段と活気づきます。
 また園内には,市立美術館や千光寺山グリーンランド等もあります。山頂の展望台か らは,尾道市内が一望できるとともに,瀬戸内海の島々が眺められ,天気の良い日には 四国連山をも遠望することができます。
 ロープウェイ山頂駅の右手には,文学のこみちの入口があります。自然石に刻みこま れた文人墨客の詩,短歌,小説の断片等は,尾道に滞在した人あるいは懐かしんだ人達 の残してくれたものです。このみちは千光寺を経て一周道路となっています。


前ページへ