毎日新聞社提供
1936年(昭和11)、火災通報の「119番」で救急車の要請ができるようになります。1914年(大正3)に始まった第一次世界大戦は日本の産業界に大きな潤いをもたらし、都市の人口集中は増加、サラリーマンが社会の中心となっていきます。ごく一部の裕福な人のものでしかなかった自動車も「市内一円均一」の円タクの登場によって増大し、狭い道路を自転車、バス、電車、自動車がひしめくこととなります。この頃の、東京の交通事故件数は一日平均100件あまり、119番の役割は年々大きくなっていきました。