明治34年、「オイ何番だ」「よしよしいまつなぐ」と荒っぽい応対ぶりで評判の悪かった男子交換手が廃止されました。以降、電話交換手は、紡績女工、看護婦に次いで女性の代表的な職業となっていきます。当時の新聞には次のような投書が寄せられています。「電話交換局夜間の部は男であるが、はなはだもって不親切きわまる。いくら呼び出してもお話中の一点張りではねつける。それでは交通機関にならぬ。不親切といおうか、不道徳といおうか。遠く所を異にしているから喧嘩にもならないが、バカバカしい。なんとか淘汰する方がないかしらん(憤慨生)」(明治32・10・11東京朝日新聞)