電話のしくみ

電話の通り道

電気の信号に変わった音や声はいろいろなケーブルや無線で運ばれます。
その通り道のことを伝送路といい、電気信号を正確に遠くまで伝える役割を果たします。この伝送路には、ケーブルなど有線で伝える有線伝送路と無線で伝える無線伝送路があります。

Shockwave

 
有線伝送路(ケーブル)
平衡対ケーブル
最も基本的な銅製のケーブルで、一般家庭やオフィスともよりのNTTを結ぶ電話線として使われています。
同軸ケーブル
1本で1万以上もの通話が伝えられる銅製のケーブルです。大・中都市間の中継用に使われていますが、長距離では信号が弱まるため、途中に中継器を置き増幅する必要があります。
光ファイバーケーブル
石英ガラスを原料とした太さ約0.125mm(髪の毛1本程度の太さ)の細いケーブルです。1本で10万以上の通話を伝えられます。原料のガラスが絶縁体なので他のケーブルとふれても通話がもれないという特長を持っています。
光ファイバーケーブルの原理
光ファイバーケーブルに光の信号を通すとファイバの中で光は反射をくり返しながら進みます。この反射には屈折率の違いを利用しています。光ファイバーケーブルは2つの屈折率の違うガラスの層に分れていて、外側をクラッド、中心部をコアといいます。そして、コアはクラッドに比べて光の屈折率が高いため、コアに光を走らせると屈折率の違うクラッドとの堺で反射し、外に光がもれません。

 
無線伝送路
マイクロ波通信
波長の短いマイクロ波を使い、弱まった電波をNTTの建物や山の上のおわんの形をしたパラボナアンテナで強めながらリレーしています。
衛星通信
赤道上空3万6千kmの高さに打ち上げた衛星を使って中継します。地上に受信機を設置すれば使用できるので、離島への通信や災害でケーブルが切れてしまったとき などに利用しています。


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