電気通信の基礎

ディジタル技術

ディジタル技術とは、物の大きさなどを「1」と「0」の数値で取り扱う技術をいいます。電気通信では、音声のような連続的な信号(アナログ信号)をパルスのような不連続な信号(ディジタル信号)に置き換えて伝送し、処理しています。

音声はどんなしくみでディジタル信号に変換されるの?

音声は3つの過程を経てディジタル信号に変換されます。

標本化(サンプリング)
アナログ信号を一定の周期で切り刻み、その瞬間のアナログ信号の電圧の大きさ(振幅)を取り出します。
量子化
取り出したアナログ信号の振幅の大きさを、間隔の荒い目盛りのモノサ シで計ります。(ある範囲内の振幅はすべて1つの代表値であらわされます) そして、計った数値を一定の底面積の柱に置き換えます。
符合化
一定底面積の柱の重さを計測します。この計測には8個の重りを使います。この重り8個の組み合わせ(有・無)で信号の大きさをあらわします。このようにアナログ信号(パルスの有無)をディジタル信号に変えることをPCMといいます。

なぜ信号をディジタル化するのでしょう
雑音や歪みに強い
ディジタル信号では、雑音で乱されても、信号の有無さえ識別できれば、これらに対応した新しいパルスを発生させて元の信号に再生できます。
信号の蓄積・変換処理が容易
映像・音声・書画などの情報をディジタル化すると、記憶装置への情報蓄積、多数の人への情報提供、他のメディアへの加工処理が容易になります。


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