電気通信の基礎

電波のしくみ

電波とは、導線に交流を流したときに生じる磁力線と電気力線が空間で連続的に発生する現象をいいます。電波は、電離層や大気の状況、地上の障害物などによって影響を受けます。また、伝わり方は周波数によって異なります。

電波はどんなふうに発生するの?
左側の電源からコイルに交流電流が流れると右側のコイルに電流が発生し、電球がつきます。 しかし、磁気力や電気力は、コイルや鉄心がなくても、空間を伝わり遠く離れたところにも力を及ぼします。
このような現象が、空間で連続的に発生するのが電波なのです。
Shockwave Shockwave

この様な現象が、空間的に発生するのが電波なのです。

Shockwave

電波はどうやって伝わるの?
交流電流により生じた電界と磁界は、お互いに直角の方向に強さを変化させながら伝わっていきます(横波といいます)。
音の振動が空気などの物体を振動させながら伝わるのに対して、電波は真空中でも伝わります。
電波の伝わる速さは光と同じように1秒間に約30万kmです。そして光と同じように直進・反射・屈折・回折・散乱しながら伝わっていきます。
屈折とは媒質の異なる境界で進行方向が変わることをいい、回折とは障害物の後方にまわりこむことをいいます。
周波数の低い電波は屈折しやすいので、電離層から返ってきます。また、回折しやすいので物陰にまわりこみます。

Shockwave


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