|
|
バブル経済の終焉とともに、政治汚職、政治腐敗が表面化します。報道番組に政治家が直接登場し、討論をしたり意見を述べたりするケースが増え、そこでの発言が政治の動向に大きな影響を与えるようになります。政治家たちにとってテレビは自分をアピールする場でもあり、人々にとっては政治家のさまざまな表情を目にすることができる場となりました。またファクシミリの一般家庭への普及は視聴者が直接意見を述べることを可能にしていきました。若手代議士たちの発言が新党ブームにつながり、細川政権が誕生するきっかけとなったのかもしれません。自由民主党が単独政権与党であり続け野党は永久に野党に甘んじるという、自由民主党結成以来、約40年続いた55年体制が、戦後の世界の対立システム、東西冷戦の崩壊とともに崩れてゆきました。
|