ロイター・サン
スイスのCERN(欧州合同原子核研究機関)に勤めるエンジニア、ティム・バーナースリーが、WWWというソフトで、地球を電子のクモの巣で覆うという試みを成功させます。これが後に、ネットワークをさらにネットワークする「インターネット」となるのです。 このインターネットの前身となるのが、核の恐怖が世界を覆い、緊迫した東西冷戦が続くなかで生まれた、アメリカ国防総省高等研究計画局(ARPA)の「ARPAネット」。これは、核攻撃に備えて、情報を集中せず情報系統を分散化し、有事の際に情報を確実に確保するために考え出された軍事ネットワークです。世界を国境を超えてつなぐこととなったインターネットは、東西冷戦の終結を象徴するかのような出来事のひとつでした。