京都大学人文科学研究所所蔵 
資料名
L'Exposition de Paris de 1889. [606.7 E-464]
さかのぼることおよそ100年、1867年、万国博史上もっとも華やかだったといわれるパリ万国博覧会を訪れた遺欧使節徳川節徳一行が注目したのが、今日のファクシミリにあたるオートグラフでした。難しい日本文字でもそのまま送受できる「エレキテール仕掛けで図面を模出する機械」の価値は瞬く間に認められ、さっそく購入され日本へ発送されます。さらに電信技術習得のために二人の日本人をスイスへ派遣します。しかし、問題の機械は、幕末の混乱に紛れ、とうとう行方知れずになってしまったとか。