「図説世界文化地理大百科 日本」
(朝倉書店)
明治23年、浅草に十二階建ての高塔『陵雲閣』が建てられます。エッフェル塔を模してつくられたといわれる(?!)この建築物にはエレベーター、一階と十二階を電話でつないだ通話体験コーナー、西洋音楽演奏会、美人投票と、最新の科学技術と文化の香りがする場所でもあったようです。明治24年の初日の出記念には、電話券と登閣券をつけた数百もの軽気球を飛ばすイベントが行われています。しかし、その券を持って現れたのは一人だけ、残りは拾うときに奪い合って契れてしまったとか。