近代国家を目指す明治政府は、欧米の制度や技術を取り入れようと、“お雇い外国人”と呼ばれるたくさんの外国人を日本に招きました。その数は、工部省だけでも300人にのぼったと言われています。彼らは、鉄道や灯台を建設し、蒸気機関車を動かし、日本人技術者の養成に従事しました。その一人がイギリス人技師ギルベルトだったのです。その頃の日本は、開国したばかりで、外人排斥意識が強く、彼にはボディーガードがつけられたといわれています。