「電話のつながり方」ツアー 2/6
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明治23年(1890)、創業当時使用されたベルギー製の単線式単式交換機は、交換手の手操作により二つの電話機を接続する交換機のもっとも基本的な形でした。しかし、電話線は1本の鉄線を使用する単線式であったため、他の回線どうしの漏話や誘導妨害などがおこり、通話の質はきわめて悪いものでした。明治26年(1893)には交換機の国産化が始まり、明治30年代(1900頃)に入ってから複線式に改良されました。この磁石式単式交換機は、昭和54年(1979)に電話の全国完全自働化にいたるまで、農・山村などの小局用標準交換機としてひろく使用されました。