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無線ICカードの位置情報を利用して、1つのLANをあたかも複数のLANで構成しているかのように見せるバーチャルLANの実験が「マルチメディア追いかけサービス」です。このサービスでは、無線ICカードを持った見学者が、コーナごとの展示物に近づくと、ネットワークが見学者の位置情報を検出し、各展示物の傍に設置された説明用ワークステーション(WS)と離れた場所にいる各々の展示物の専門家のWSを接続します(WSを接続しているLANのバーチャルパスを変えている)。そのため、見学者はTV電話機能も有する説明用WSを通じて、各展示物の専門家からマルチメディア情報を用いて詳細な説明を受けることができます。見学者が展示コーナを移動するごとに、各コーナごとの専門家が追いかけてくるように見えるため、「マルチメディア追いかけサービス」と呼んでいます。
また、この無線ICカードを用いてセキュリティサービスの実験の準備も進めています。重要な部屋の出入口に無線ICカード用のアンテナを設置し、ICカードを持った人が近づくとそのカード中のパーソナル番号を読みとり、その部屋への入退出が許可されているか否かをネットワークが判断し、ドアの開閉を行います。