これまで、通信、コンピュータ、放送はそれぞれ個別に発展を遂げておりましたが、ディジタル技術の飛躍的進歩により融合が進みつつあります。とりわけ通信とコンピュータの融合が急速に進展しています。コンピュータ通信の分野では、既にLANの形式で市場が急速に拡大していますが、こうしたLANはその一つ一つが小さな電話局と同等の機能を持っており、LANとLANが相互に接続されつつあることから、電話市場とは別の分野で今後とも大きな成長が期待されています。このLANをベースとしたコンピュータ通信の代表例としてインターネットがあげられますが、学術用としてスタートしたインターネットは、爆発的な伸びを示し、その商用化がハイペースで進められています。本格的なマルチメディア時代へのアプローチは、このインターネットに代表されるコンピュータ通信から進展していくものと考えられます。