片岡 千恵蔵
(俳優 1904〜1983)

 群馬県生まれ。片岡仁左衛門による片岡少年劇を経て、27年マキノ御室の「萬花地獄」で映画デビューする。28年には千恵プロを創って独立。稲垣浩監督、山中貞雄監督、マキノ正博監督などと組み、次々と意欲的な作品に主演していった。これらの作品には批判的精神の色濃いものが多く千恵蔵時代劇の特色を創り出している。37年千恵プロ解散。その後は日活、大映と転じるが戦後は東映の実質的な創立者の一人となって東映時代劇の黄金時代を築いた。また、占領下の時代劇禁止時期には、金田一耕助、多羅尾伴内といった現代劇のヒットシリーズを生むなど、時代に対応した機敏さを兼ね備えていた。
−主な作品−
「萬花地獄」「一本刀土俵入」     
「弥太郎笠」「国土無双」      
「風流活人剣」「雁太郎街道」    
「気まぐれ冠者」「旅は青空」    
「赤西蠣太」「弥次喜多道中記」   
「続清水港」「独眼竜政宗」     
「血槍富士」「大菩薩峠」      
「花の吉原百人斬り」「任侠清水港」  
「忠臣蔵」