神の衣服を神御衣(かんみそ)といい、これを奉る神御衣祭が春と秋の2回行われます。この神御衣の素材を荒妙(あらたえ)、和妙(にぎたえ)といいます。荒妙とは麻の布のこと。これは松阪市井口中町の神麻続機殿(かんおみはたどの)神社で織られます。また、和妙とは絹のことで、松阪市大垣内町の神服織機殿(かんはとりはたどの)神社で織られます。どちらの神社も内宮の所管の社で、神職が半月間こもり、森の中の機殿でコトン、カタン、コトン、タントンタンと奉仕をします。実際の作業は織子と呼ばれる村の人々がしますが、つい最近まで電灯もなかった所で送る半月間の生活は古代をしのぶ貴い体験となります。神々の衣・食・住は、食は毎日、衣はシーズンごと、住は20年ごと、というわけです。




  直前の画面に戻る時は、本ウィンドウを閉じてお戻りください。